・インタビューしちゃいました!! 2015-12-09 10:55

新橋演舞場にて好評上演中の『舟木一夫特別公演』 舟木一夫インタビュー

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 新橋演舞場にて好評上演中の『舟木一夫特別公演』通算15回目となる座長公演となる今回は、幕末の英雄・勝海舟の父・勝小吉をモチーフにした『―巷談・勝小吉―気ままにてござ候』、第二部は「高校三年生」などの大ヒット曲を中心にした『シアターコンサート』を上演する。

 第一部の新作芝居「気ままにてござ候」について「去年上演した『―天一坊秘聞―「八百万石に挑む男」』のいわゆる型物とは真裏の芝居ですね。(何でもありだから)気をつけないといけない。コメディでもないし、ヤクザ物でもない、侍として見せないといけないですから。」と語り、その内容にも「最初、斎藤さん(脚本家)から渡された台本は、150ページくらい。それを110ページまで削ぎ落とした。それだけに中身がつまった納得のいくものになっている。」と自信を覗かせた。

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・インタビューしちゃいました!! 2015-12-08 13:40

本牧アートプロジェクト2015 藤原ちから×鳥山フキ インタビュー

横浜・本牧エリアで開催される本牧アートプロジェクト。今年で3回目を迎えるこのプロジェクトに本年、プログラムディレクターを務める、藤原ちからさんと、公演を行う、ワワフラミンゴ主宰の鳥山フキさんにお話を伺いました。

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―まず、藤原さんにお聞きしたいのが、今回プログラムディレクターを務めるにあたってのコンセプトを教えていただけますか。

藤原 2日間、本牧の町そのものを劇場化します。横浜の南部にある本牧は、かつて大部分が米軍のベースキャンプとして接収されていたことにより、アメリカ文化輸入の最前線であった特殊な町です。 続きを読む


・インタビューしちゃいました!! 2015-12-05 19:19

音楽劇『レミング~世界の涯まで連れてって~』 笹目浩之×麿 赤兒インタビュー

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緊急対談!
音楽劇『レミング~世界の涯まで連れてって~』
笹目浩之×麿 赤兒
  
2013年、アングラ演劇の旗手である寺山修司の名作を、維新派の松本雄吉が大胆に再構築したことで大きな話題を集めた音楽劇『レミング~世界の涯まで連れてって~』。この度、2年ぶり、かつ、スケールアップしての再演がいよいよ開幕する。この公演の仕掛人であるプロデューサーの笹目浩之、そして、今回が初参加、かつては唐十郎率いる状況劇場に身を置き、現在は舞踏カンパニー大駱駝艦の主宰者である麿 赤兒に、寺山修司について存分に語ってもらった。 
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・インタビューしちゃいました!! 2015-12-04 20:13

絶賛上演中! 万能グローブガラパゴスダイナモス  第21回公演 『西のメリーゴーランド』

新作公演『西のメリーゴーランド』が絶賛上演中の

万能グローブガラパゴスダイナモスに直撃!

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2005年に旗揚げをし、今年で10周年を迎えた福岡を拠点に活動する劇団『万能グローブガラパゴスダイナモス』。脚本・演出の川口大樹によるシチュエーションコメディは、ある一定の状況下でもがく登場人物の葛藤などをポップに描き笑いへと導く作風で、九州戯曲賞やCorich舞台芸術まつり!をはじめ、演劇界から高い評価を得ている。近年では、動員1,500名を突破し、その人気は福岡に止まらない。

そんな彼らの新作舞台『西のメリーゴーランド』が12月2日より福岡・ぽんプラザホールで幕を開けた。今回、キャストを代表して、旗揚げ当初から在籍する椎木樹人と、今回の公演で初めてヒロインに抜擢された田崎小春に本公演やお互いの話を語ってもらった。

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・インタビューしちゃいました!! 2015-12-04 11:01

範宙遊泳『われらの血がしょうたい』山本卓卓インタビュー

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【撮影:斉藤翔平】

人間の引き算をしていって、最後に何が残るのか確かめたい。

やまもとすぐる――山梨県出身。現実と物語の境界をみつめ、その行き来によりそれらの所在位置を問い直す。
生と死、感覚と言葉、集団社会、家族、など物語のクリエイションはその都度興味を持った対象からスタートし、より遠くを目指し普遍的な「問い」へアクセスしてゆく。2012年には、一人の俳優に焦点を当て、生い立ちから掘り下げて作品化するソロプロジェクト「ドキュントメント」を始動。近年は文字・映像・影など2次元の要素と、3次元の俳優を組み合わせた演出が2.5次元演劇と評判を呼び、国内にとどまらず、海外公演も積極的に行っている。『幼女X』でBangkok Theatre Festival 2014 Best Original Script(最優秀脚本賞)とBest Play(最優秀作品賞)を受賞。『うまれてないからまだしねない』で第59回岸田國士戯曲賞最終候補ノミネート。公益財団法人セゾン文化財団2015年度ジュニアフェロー。

複数の異なるベクトルを
同じ舞台上に存在させたい

── 7月の終わりに雑誌のロングインタビュー(音楽と人「BEST STAGE」10月号)をさせていただいた時、そのコーナーに登場した人が自筆で書く「演劇があなたに及ぼした大きな影響」という質問に「やっぱり目の前にいる人には血が流れている」と書いていらっしゃいましたよね。

「ああ、書きましたね」
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・インタビューしちゃいました!! 2015-12-01 11:06

舞台「俺と世界は同じ場所にある」溝口琢矢×富田健太郎×三村和敬×石原壮馬 インタビュー(前編)

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2015年12 月15日(火)~12月20日(日) シアター711.にて開幕
舞台「俺と世界は同じ場所にある」
溝口琢矢×富田健太郎×三村和敬×石原壮馬 (前編)

 

 「仮面ライダーゴースト」でシブヤを演じる溝口琢矢、モデルとしても活躍、現在(トルツメ)舞台「十五少年漂流記」で主演を果たした富田健太郎、舞台「大逆走」の演技が好評だった三村和敬、そして劇団プレステージから最年少の石原壮馬という同世代の若手俳優4人が等身大で演じる青春群像劇。舞台にかける意気込みを聞きました!

 

―4人で一緒に舞台に立つのは初めての経験だと伺いましたが、今作への出演が決定した時の感想を教えて頂けますか?

石原壮馬 僕は劇団プレステージのメンバーの中で一番年下なので常に先輩方と一緒にいるのが普通なんですが、こんな風に同年代のメンバーだけで芝居をするのは初めてなんです。だからスゴく新鮮だなと思いました。 続きを読む


・インタビューしちゃいました!! 2015-11-27 20:34

「とりあえず、お父さん」藤原竜也×本仮屋ユイカ×浅野ゆう子×柄本 明 インタビュー

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 豪華キャストが集結し挑む、イギリスの国民的喜劇作家、アラン・エイクボーンの傑作コメディ『Relatively Speaking(邦題:とりあえず、お父さん)』。エイクボーン氏の作品はこれまでに30カ国以上の言語に翻訳され世界中で愛されているが、これまでに残された70以上の作品のなかでも初の大ヒットとなった作品が、この1965年に発表された『とりあえず、お父さん』だ。

 藤原竜也、本仮屋ユイカ、浅野ゆう子、柄本明という、実力、知名度共に申し分ない4人の俳優、そして個性派俳優としての活躍はもとより、翻訳ものコメディの演出家として非常に高い評価を得ている劇団東京乾電池の結成メンバー、綾田俊樹の演出で注目を浴びている今作。12月の本番に向け、出演者4名の意気込みをお伺いすべく、稽古場にお邪魔した。

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・インタビューしちゃいました!! 2015-11-27 12:31

「ピアフ」大竹しのぶ インタビュー

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ピアフの魂に寄り添う傑作舞台が
生誕100周年に再びよみがえる

 

 今年、生誕100周年を迎えた不世出のシャンソン歌手、エディット・ピアフ。激しく燃え尽きるように生きた彼女の短い人生を、10数曲ものピアフナンバーの生歌とともに届ける「ピアフ」が再々演される。ブロードウェイ、ウエストエンドで名女優たちが演じたピアフ役は、日本では大竹しのぶへと受け継がれた。2011年の初演では読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞し、名作・名演との誉れ高い作品であり役であるが、3度目の挑戦に対し、「一から作り直すというところにいきたい」と大竹は語る。

大竹「再演はわりと好きなんです。芝居には『これでいい』ということはないので、またやらせてもらえることはすごくうれしい。前の評判を聞いた方に『ピアフ、良かったんだってね』とか言われることもやっぱりうれしいです。だから皆さん期待してくださっているとも思うとプレッシャーもありますが、色んなことを全部忘れてやりたい。初演から一緒で心強い梅ちゃん(梅沢昌代)とも『新しい気持ちでやらなくちゃいけないね』というふうに話していて。『こうしたらどう思われる?』とか、『いいものを届けよう』って気負いみたいなものはあまり持たず、新しく出会った仲間と今の自分で一から作り上げたいと思っています」 続きを読む


・インタビューしちゃいました!! 2015-11-24 12:39

ミュージカル「スクルージ」市村正親 インタビュー

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 市村正親スクルージと豪華キャストによる、クリスマス時期にピッタリの舞台が2年ぶりに帰ってくる。イギリスの国民的作家チャールズ・ディケンズの名作『クリスマス・キャロル』を原作としたこのミュージカル。1994年の初演以来、市村正親が何度も再演を重ねてきている。一人芝居の「クリスマス・キャロル」も含め、“スクルージ”といえば、市村正親をおいて他にはいないと感じるファンも多いことだろう。

 今回、2年ぶり5回目の主演を務めることになった市村正親の中には、既にスクルージその人が息づいていた。稽古場を覗かせてもらうと、スクルージの市村が、その場その場で感じたことを発言し、返し稽古が進められていく。そのピリっとした緊張感と、少しずつ着実にでき上がっていく稽古の背景に、市村のこの舞台への想いと、愛情の強さが垣間見えた。 続きを読む


・インタビューしちゃいました!! 2015-11-15 00:00

ハイバイ「夫婦」岩井秀人 インタビュー

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ハイバイ1年半ぶりの新作
描くのは、大嫌いな父の死

 

 岩井秀人の描くハイバイのこれまでの作品の中には、父権的で理不尽なおじさんがたびたび登場している。暴力的な論理を振りかざし、実際に暴力も振るって、劇世界を制圧しようとする。カルチャースクールの講師なのに、受講している主婦の人生まるまる全否定しちゃう演出家など、おなじみのキャラクターもいる。

 ハイバイの「笑い」の突破力は、こういうおじさんたちのゴリゴリとねじ伏せてくる圧力の大きさに比例して爆発的にアガる。

岩井「ずっと大学の先生をモチーフにしていたのが、台本を書くうちにだんだん父親をそこに見ていたってことに気づいたんです」

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