ミュージカル『エリザベート』 花總まり インタビュー
日本初演女優が再び挑むタイトルロール
キャストを一新し、伝説の幕を開ける!
東宝版初演から15年目を迎える今年、ミュージカル「エリザベート」が生まれ変わる! キャストが一新されたなかでも、ミュージカルファンの熱い期待を集めているのが、エリザベート役の花總まりだ。日本初演(宝塚歌劇団雪組)でタイトルロールを演じ、華やかさと圧倒的な存在感で観客を魅了。その舞台はいまや伝説とも言われており、まさにウィーン・ミュージカルを日本に根付かせたひとりでもある。
花總「東宝版への出演が発表されてから、たくさんの方に『観に行きます』と言っていただいて、本当にありがたいなと思います。とはいえ、まだお稽古前のせいかあまり実感がなくて、宙に浮いている感じでもあるのですが。まずはエリザベートの資料を読み返すところから始めています」
『劇団プレステージ』 大村 学×加藤潤一×春日由輝×小池惟紀 インタビュー
PP10第8弾番外公演
4/10(金)より学芸大学千本桜にて「チェリーの木の下で -DT-MAX15′-」
そして「『ゼツボー荘』より愛を込めて ぶち壊す!!!!!」の二作品が連続上演!
いずれも再演ながら熱くておバカで真摯な、
2015年の劇団プレステージらしい舞台になること間違いありません!
大村 学、加藤潤一、春日由輝、小池惟紀にインタビューしました!
—まずは前作、第9回本公演「WORLD’S ENDのGIRLFRIEND」が大盛況のうちに幕を下ろしました。22公演という長丁場でしたが振り返っていかがでしたか?
大村「たくさんの方にご覧頂くことができて嬉しかったです。そして「スゴく良かった」という言葉をたくさんもらった気がします。メインを務めた城築 創も平埜生成も本当に良く頑張ってくれました。城築はプレステージの舞台は初参加でしたからそれなりにプレッシャーもあっただろうし、ほとん出ずっぱりなので大変だったと思いますが22公演を無事に乗り切ってくれました。僕たちはこういうドラマ作品もできる、と新たな可能性を掴んだ公演だったと思います。僕個人としては出番は少なかったですけども、今までで一番ワクワクできた作品でした。」
加藤「確かに稽古の時からずっとそう言ってたね。」
『メアリー・ステュアート』 中谷美紀 インタビュー
同じ時代を生きる2人の女王の物語
10年の時を経て、2人の女優が挑む
16世紀のイギリスを舞台に、まったく性格の違う2人の女王の生き様を描いた舞台『メアリー・スチュアート』。奔放な恋愛を楽しみ「男で身を滅ぼした」と言われるスコットランド女王・メアリーと、「処女王」と呼ばれ一生を政治に身を捧げたイングランド女王・エリザベス、そしてその侍女たち4役を、中谷美紀と神野三鈴が演じ分ける。
中谷「瞬時に演じるキャラクターを入れ替えなくてはならないというのは、とても難しいこと。2人芝居なので、相手の演技をよく観察し話す言葉によく耳を傾けなければ、劇場の空間を満たすことはできないでしょう。その一方で2人だからこそ生み出せるエネルギーもあるはず。演じる難しさを逆手に取って、うまく作品に昇華できたら」 続きを読む
日本総合悲劇協会Vol.5『不倫探偵~最期の過ち~』 天久聖一&松尾スズキ インタビュー
天久×松尾が“キュン”とさせる
ちょっぴり大人の大人計画
松尾スズキが作・演出を手がけるプロデュース公演“日本総合悲劇協会”。通称“ニッソーヒ”の、なんと11年ぶりとなる新作は、松尾初のひとり芝居「生きちゃってどうすんだ」(2012年)でもタッグを組んだ、天久聖一との共同脚本・演出作品となる。
松尾「ひとり芝居のときは悪いところが何もなかったですね。かつてテレビやラジオも一緒にやっているんですが、もともと天久くんのことはすごく書ける人だと思っていて。まあ、漫画家ではないですね(笑)」
天久「漫画家になって2年くらいで仕事なくなっちゃいましたからね(笑)。前回のひとり芝居のときは、松尾さんと一緒に並走しながら作ったって感じ。でもニッソーヒはどれも名作揃いなので、そういう意味でのプレッシャーは大きい。ただ今は楽しみのほうが強いです」
『滝口炎上』 滝口幸広×大河内奈々子×村上ショージ インタビュー
◆撮影:宮川舞子
「新たな時代劇スター」が誕生する!?
「る・ひまわり×明治座」製作舞台『滝口炎上』
数々の若手俳優と作品を創ってきた「る・ひまわり」と、商業演劇の伝統である「明治座」が新たに挑戦する舞台は“時代劇”! 娯楽としての勧善懲悪もの時代劇を復活させ、時代劇ブームの再来と、次世代の新しい「時代劇スター」の輩出を目指す。
主演に抜擢されたのは、芸能界一当たるといわれるゲッターズ飯田に「2014年ブレイクする」と予言されていた滝口幸広。
時代劇と自身の未来をかけて臨む公演のタイトルは『滝口炎上』だ。 続きを読む
月刊「根本宗子」第10号『もっと超越した所へ。』 根本宗子 インタビュー
素直に幸せを受け入れない不器用女子を描く
月刊「根本宗子」待望の第10号作!
おいしいごはん、それなりのお金、好きな洋服とすてきな恋人。それらを目の前に用意されて、「さあ幸せになりなさい!」と促されたとして、果たして人は幸せになれるのか。彼女と話していると、そんなことを考えてしまう。
根本「おいしいものを食べて『幸せ!』って言えちゃう人がいるじゃないですか。ああいうのがうらやましくて。私は「おいしいな」とは思うけど、わぁっ!とテンションが上がるところまでは行けない。「幸せ」と「うれしい」の境い目がわからないというか」
舞台『WASABEATS』 千葉涼平(w-inds.)×植木 豪(PaniCrew)×大野愛地 インタビュー
4/22(水)よりZeppブルーシアター六本木で開演!
世界一のタイトルを獲ったダンサー達が集結したスーパーダンスショー 舞台『WASABEATS』が更なる高みを目指して今春新作公演決定! 植木豪(PaniCrew)×千葉涼平(w-inds.)、そして今作では新たに平間壮一が参戦。最高峰のスーパーダンスパフォーマンスを体感しよう! ヘッドスピンの世界記録保持者・大野愛地を交え今作の見どころを3人に語ってもらった。
-前回の舞台『WASABEATS』はずっと植木さんが温めてきた企画が見事に形になった“スーパーダンスショー”ですが、そこに至るまではかなり苦労されたのではないでしょうか?
植木『苦労なんてないです。大好きなメンバーたちの最高のパフォーマンスをたくさんの方に見てもらえたのは本当に嬉しかったですし、この作品にチャレンジした甲斐があったと思っています。狙ったところで拍手が起こったり、客席から思った通りのリアクションがあったりするとみんなで「やった!」と喜んだり本当に楽しかったですからね。といいつつ、自分としてダメだったなと思うのは(千葉)涼平君に頼りっきりで大変な思いをさせちゃったことかな。涼平君にはシーンを繋ぐためにずっとステージに出てもらうことになって、スーパーハードにさせてしまいました(笑)。それに僕ね、初日に膝を怪我しちゃったんですよ。ステージで何か嫌な音がしたのはわかってたんですが、そのまま最後までやり続けたら膝が見たこともないくらい腫れてましたね。病院に直行しました(笑)。』
THE SHOW INFECTED “CONNECTION” 蓮水ゆうやインタビュー
フレッド・アステア、ボブ・フォッシー、マイケル・ジャクソン…世界を魅了した名だたるエンターテイナー達の繋がりを、様々なジャンルのスペシャリスト達の歌とダンスで描き出す魅惑のステージ、THE SHOW INFECTED “CONNECTION”。
日本におけるフォッシースタイルの第一人者である大澄賢也が初演出に挑むこの作品にシンガーとして出演する元・宝塚歌劇団宙組 男役スター 蓮水ゆうやさんに、事前にローチケ演劇部(@l_tike_stage)、ローチケ演劇宣言!(https://beta.engekisengen.com/)で募集した質問を交えながら、話を聞いた。
サンプル『蒲団と達磨』岩松了×松井周
セックスの話という側面もあるけど、セックスのことを書いたつもりはない。(岩松)
いろんな方向から矢印を向けられて動けなくなる、これは受け身の人の受難の話。(松井)
岩松了が劇団東京乾電池に在籍していた1988年に発表し、翌年の岸田國士戯曲賞を受賞した『蒲団と達磨』。現在も日本の演劇の通奏低音として続く“静かな演劇”の、表舞台へのデビュー作と言ってもいい記念碑的な作品だ。これをサンプルの松井周が演出する。劇作を始めた大学時代、岩松に多大な影響を受けたという松井が、劇団の創作やさまざまな外部との仕事を経て挑む原点との対峙。27年ぶりの上演を待つ岩松と、稽古を通して改めて戯曲の力を感じているという松井の対談が実現した。
【あらすじ】ひとり娘の披露宴を終え、自宅に戻ってきた夫婦(古舘寛治、安藤真理)。妻は夫よりかなり若い再婚相手で、娘とは血がつながっていない。宴のあとの興奮か、夫の妹(辻美奈子)、妻の弟夫妻(奥田洋平、野津あおい)、家政婦(田中美希惠)とその恋人(松澤匠)などが次々と、落ち着きなくふたりの寝室にやって来る。だがその前に妻は、近所にアパートを借りてひとりで暮らしたいと夫に申し出ていた。その理由とは──。
── まず松井さん、岩松さんの戯曲を演出する企画で『蒲団と達磨』を選んだ理由から教えてください。
松井 大学時代に1番読みふけっていた劇作家が岩松さんだったんです。もともと学校の図書館で読んではいたんですけど、所属していた劇研みたいな団体の先輩が岩松さんの舞台に出ていて、それを観て衝撃を受けたんです。そこからますますのめり込んで読むようになって……。実は、生まれて初めてひとりで書き上げた戯曲が、思いっきり岩松さんの文体を真似たものでした。
岩松 へぇ、そうだったの(笑)。
松井 安易ですよね(笑)。あまりうまく行きませんでしたけど。 続きを読む
『正しい教室』 井上芳雄 インタビュー
同窓会で次々に暴かれる過去の罪
蓬莱×井上が挑むストレートプレイ
日本ミュージカル界の“プリンス・オブ・プリンス”として名を馳せる井上芳雄だが、3~4月に出演する「正しい教室」はストレートプレイ。井上たっての希望により、作・演出は井上と同世代の蓬莱竜太(モダンスイマーズ)が手がける。
井上「蓬莱さんとは同じパルコ劇場の“TRIANGLE”シリーズ(蓬莱脚本、井上主演の3人ミュージカルで、過去2作上演)の脚本を書いてもらったんですけど、あれは僕のフィールドに近いものだったので、今度はがっつりとセリフだけでつづる蓬莱さんの世界を、そしてできれば演出もしてもらいたいと思ったんです。蓬莱さんの作品はどんな話を書いてもどこかまなざしが温かいというか、つらい結末でも何かしらの希望があるという意味では、尊敬する井上ひさし先生と決して遠くないなと感じます。ただ井上先生が舞台にしていた時代と違って、今自分たちが生きてる時代は白黒つけづらく、何が正しくて何が間違ってるって言いにくい。蓬莱さんも良い悪いをはっきり言いたくないけれども、とにかく考えつづけていかなきゃいけないという姿勢で書いているように感じて。諦めないという意味ではまだそこに希望があると思うし、そういうところがすごく好きなのかな」