『モンティ・パイソンのSPAMALOT featuring SPAM®』 ユースケ・サンタマリア&福田雄一 インタビュー
伝説的なギャグミュージカル
抱腹絶倒の舞台が3年ぶりに再演!
出会いから、12年になる。とあるバラエティ番組でユースケ・サンタマリアを初めて見た放送作家の福田雄一は、とにかく一瞬で恋に落ちた。
福田「追い込まれると、とにかくわけの分からないことを急に言いだす。そこに惹かれました。当時の僕はお笑い芸人さんたちとバラエティ番組を作ることが多かったんですけど、でも芸人さんとはまるで違う、想像の範疇外からボールが飛んできた感じがして。ユースケさんと仕事がしたい!って方々で言って回って、ようやくかなったのが『熱血!サンタマリア』(2002年)でした」
ユースケ「土曜夕方の、1クール(3カ月)で終わることが最初から決まってた30分番組。短いドラマとか料理コーナーとか、手間をかけまくりましたよね。それ以来、あんまりべったりじゃなくて、何か絶妙なタイミングで福田さんとは出会うんですよ。いつもは外から『福田さん、今こういうことやってるんだー』っていうのを見ているんだけど、いざ、福田さんから何かが噴出する!となったときに、僕も一緒にいたい! みたいな」
福田「それはありますね。しばらく会わないでいるから、再会すると、お互いが面白くてしょうがないっていう珍現象が起きるんです(笑)」
『ハンサム落語』第五幕 寿里&林 明寛 インタビュー
若手俳優が挑む古典落語
ルールのなさが魅力的な異色の舞台
若手の実力派俳優×古典落語=「ハンサム落語」。若手俳優たちが2人1組となり、古典落語の傑作の数々を、演目を替え、相方を代えながら見せていく、クラシカルななかにも新しさが光るエンタテインメントだ。
このたび行われるその第五幕の出演者の中から、「テニスの王子様・ミュージカル」など共演の機会が多く、勝手知ったる仲でもある寿里&林 明寛コンビに話を聞いた。「ふたりだけでがっつり絡むのは今回が初めて。楽しみです」(寿里)と語るふたりの様子はなんだか兄弟のようで、トークもなかなかにぎやかだ。
落語の演目を分かりやすくアレンジした「ハンサム落語」。掛け合いの合間に時代背景や用語の解説を挟むなど、落語初心者に親切な工夫もなされており、いい意味でのハードルの低さが魅力的だ。また、台本ともアドリブともとれる、役者同士のやり取りも見どころのひとつ。
M&Oplaysプロデュース『結びの庭』 宮藤官九郎&麻生久美子 インタビュー
宮藤×麻生が舞台で初共演
岩松版のサスペンス恋愛劇
独自の世界観で多くの演劇ファンを魅了する岩松 了の新作舞台は、あるワケアリ夫婦を巡るサスペンスドラマ。岩松がどんなミステリーを作り上げるのかはもちろん、夫婦役を演じる宮藤官九郎と麻生久美子の初顔合わせにも期待が高まる。「アイドル、かくの如し」「マレーヒルの幻影」でそれぞれ岩松の舞台に参加してきたふたり。それ以前から、岩松の描く世界観が大好きだったというが――。
麻生「『マレーヒル~』が私の初舞台でした。当時はなにもかもが初めてすぎて、毎日苦しくて怖くて逃げ出したかった。すべてが終わった打ち上げのときに岩松さんから『また舞台がやりたくなったら声かけて』と言われたのですが、そんな気持ちになるんだろうかと(笑)。でも不思議なもので、宮藤さんが出ていた『アイドル~』を観に行った劇場で岩松さんにお会いしたら、自分の口から『舞台のお仕事したいです!』って言葉が自然と出ちゃって(笑)。今回また岩松さんの作る世界観の住人になれると思うとうれしいです」