・インタビューしちゃいました!! 2015-08-15 00:00

「幻の城~戦国の美しき狂気~」 星野真里 インタビュー

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歴史エンタテインメント第2弾!
徳川家と豊臣家の最後の決戦を描く

 

 戦国時代、キリスト教弾圧という世の流れに翻弄され、苦悩の人生を歩んだ天正遣欧少年使節の少年たちを描いた「マルガリータ~戦国の天使たち~」から1年。教科書には載らないような歴史上の出来事を、音楽やダンスの要素を交えたエンタテインメント作品として立ち上がらせていく「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」の第2弾として、この秋、「幻の城~戦国の美しき狂気~」が上演される。今作では、鈴木拡樹、細貝 圭、山崎樹範ら「マルガリータ」からの続投組のほか、星野真里をはじめとするフレッシュなメンバーが加わり、ともにシリーズの新たな歴史絵巻を創り上げていく。

星野「観る側としても、演じる側としても時代劇は大好きです。不自由な時代だからこその密な人間関係にひかれるし、人物が抱くひとつひとつの感情もとても強くて。それに現代人よりも覚悟をもって生きているような気がしますね。本来、人間はこうあるべきなんだろうなと考えさせられます」

 

 物語の舞台は、今から400年前の1615年、徳川家康率いる幕府軍と豊臣家が最後の決戦を繰り広げる大坂夏の陣だ。形勢不利な豊臣家に仕える真田幸村は、ここ大坂城の総大将にふさわしい“器”を備えた人物がいないことを不安に思い、家臣の根津甚八にある人物を連れてくるよう命令する。その人とは、かつての関ヶ原の戦いで落ち武者となり、徳川によって八丈島に流された宇喜多秀家。ところが、甚八の前に現れた秀家には狂気が満ちており……。

星野「原作をどうやって舞台作品にしていくのか私も楽しみです。“器”という言葉からは、人にはそれぞれ、ふさわしいポジションがあるんだろうなと考えたりします。客観的に自分を見ることが必要なんですよね。(史実では流刑先で亡くなったとされる)秀家がもし、幸村が感じていた総大将としての器を大坂夏の陣で本当に発揮していたら、現在の歴史も変わっていたかもしれません。観客のみなさんがそんなことをふと想像してくださったら、シリーズの意義も高まるような気がします」

 

 星野が演じるのは、愛する息子・豊臣秀頼とともに徳川家に最後まで抵抗する淀の方。多くの作品で名だたる女優たちが演じてきた。

星野「多くの方の心の中に、その姿が残っているようなハードルの高い役です。それに、この時代に生きた強い女性のなかでもひときわ強い女性なので、柔らかい印象を持たれることが多い私とは真逆でもあり(笑)。ただ、その分、挑戦のしがいも感じています。秀吉亡き後も豊臣家を存続させなければならないという使命感、そして秀頼のことを思う母性。そういったものを抱える大きな存在として舞台に立っていたいです」

 

 「舞台では全身を常に見られるので、所作もしっかりしないと」と自らの課題を話す星野。だが、共演者との稽古が今は楽しみで仕方ないという

星野「イケメンのみなさんとはギリギリ同世代になると思うので(笑)、若い力を結集していろいろな苦労を乗り切っていきたいです。そうしてでき上がった熱い舞台を、客席にいる方々がそれぞれに楽しんでくださったらうれしいですね」

 

 

インタビュー・文/大高由子
構成/月刊ローソンチケット編集部 8月15日号より転載

 

 

【プロフィール】

星野 真里
■ホシノ マリ ‘81年、埼玉県出身。映画「さよならみどりちゃん」「私は猫ストーカー」「もちつきラプソディ」、ドラマ「新・星の金貨」「太閤記」「シンデレラデート」「ごちそうさん」など出演多数。最近の舞台に、「トリツカレ男」「リンダリンダ」など

 

【公演情報】

幻の城~戦国の美しき狂気~
公演日程・会場:
2015/10/9[金]~10/18[日] EXシアター六本木
料金(税込):
幻シート ¥10,800(前方9列以内 ※7列目以降はセンターブロックのみ・オリジナルチケット・他プレミアム特典付)
指定席 ¥7,600

 

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