・取材してきました! 2016-11-16 12:11

福岡公演迫る! 阿佐ヶ谷スパイダース「はたらくおとこ」会見レポ

 

複数の演劇賞を受賞した、

阿佐ヶ谷スパイダースの代表作が12年振りに蘇る!

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長塚圭史(写真左)・池田成志(写真右)

 

長塚圭史が主宰を務める「阿佐ヶ谷スパイダース」が、今年20周年を迎えるにあたり、再演の声が最も高い『はたらくおとこ』を上演。現在、11月20日まで上演中の東京公演を皮切りに全国7都市を巡るツアーを敢行中だ。 そのキャンペーンで福岡を訪れた長塚圭史と、2004年の初演にも出演をして再演でも出演を果たす池田成志が、福岡で開かれた取材会で本作について語ってくれた。

 

長塚「結成8年目にやっていた作品の12年振りとなる再演ですが、男の人たちが暴走していく様を描いた代表作です。当時かなり過激でストーリーも荒唐無稽なものでした。舞台でこんなこと起こしていいのか?という作品でした。そんな『はたらくおとこ』を12年ぶりに再演させようと思ったのは、僕が留学したりして見つめなおす期間があって、一時期作品の作り方が変わってきていて、最近はアカデミックな作風に受取られていた感があったんです。ただ、自分自身はそこにこだわっていた訳ではなく、今作のようなエンターテインメント性の高い作品もやっていきたいという思いがありました。また、20周年という記念の年もたまたま重なったりもして、そんな中で初演時のメンバーが全員出てくれるということになったのもあり、20周年記念の作品になったという感じです」

 

池田「さっきも長塚と話していたんですが、『俺たち、よく生き残っていたよねぇ』って。12年前のメンバー全員が(役者として)残っていたという、ちょっとした奇跡ですよね。でも、今回の出演に関しては『全員出演OKしてますよ?』っていう巧妙な手口で誘われたんですよ!『あいつが出るのに俺が出ないとか感じ悪いよなぁ』と思って出ることにしたんですが(笑)、共演する池田鉄洋と話をしていたら『僕も全員決まっているって聞いたよ?』って。そうやって初演時のメンバーが集まったわけですが(笑)、決して同窓会的な芝居になってはいけないと思っています。東北が舞台なんですが、作品の土台は経験済みで分かっているから、今回は、東北で震災があった後の今、あのストーリーに自分たちがどう接していくかなぁと考えたりしました。話を思い出している中で、物語の後半、肉体的にも精神的にもいろんな意味でヘビーで辛かったことを思い出して、『あれをやんのかぁ・・・』という気持ちもありますが(笑)、今は複雑な気持と楽しみな気持の両方が混在しつつ、頑張って最終公演までたどり着けたらなと思っています」

 

長塚「僕自身、『はたらくおとこ』は今の世の中で上演したらどういう風になるのか興味があるのと、今の時代にどう提示していけるか?12年前のスピード感を保ち、守りではなく攻めていけたらいいなと思うんです。再演だから決して同じことを繰り返そうとは思っていないですね」

 

池田「12年も経つともはや再演とは思えないですよね。昨今の現状を考えたら、2004年と2016年の世の中は変わっていますから、物語も違った感じに捉えられるかもしれない。新作のような気持で挑むつもりです」

 

長塚「演出的には、役者のみんなには役柄へ一歩と言わず二歩ぐらいくいこんでもらいたいと思っています。12年間の皆の経験値を生かしつつ、上手くまとまったキレイなお芝居になってはダメだなと思うので、お客さんを無視するくらいにハチャメチャにやってくれたらいいなと思いますね」

 

12年ぶりとなる再演に、熟しきったおとこたちがどう挑むのか?果たしてどう変化するのか?その様をぜひ劇場で生で体感しよう!各公演のチケットは好評発売中です★

 

 

阿佐ヶ谷スパイダースPresents 『はたらくおとこ』

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[作・演出・出演]長塚圭史

[出演]池田成志、中村まこと、松村 武、池田鉄洋、富岡晃一郎、北浦 愛、中山祐一朗、伊達 暁

 

<ものがたり>

幻のリンゴを作り出す夢も破れ、朝から晩までまんじりともせず、今やもうすることもない閑散の事務所でストーブの小さな炎を囲み、北国の大雪を見つめる男たち。雪はまるで借金のように降り積もってゆく・・・。 もはや東京に帰る場所もない。 そんなある日、地元の若い女が運び込んだ幸運の液体。この液体を手に、男たちは手段を選ばず暴走しはじめる。そう、すべては幻のリンゴの栽培を再開するために。運命を打開すべきチャンスが目前となったとき、トラックに乗ってアイツがやってきた!

 

★チケット好評発売中★

<公演日時>

【東京公演】

11/3(木・祝)~20(日) 本多劇場

※東京公演のチケットは全日程 完売

 

【福岡公演】

11/23(水・祝)18:00 キャナルシティ劇場

Lコード83157

 

【広島公演】

11/25(金)19:00 JMSアステールプラザ 中ホール

Lコード61950

 

【大阪公演】

12/2(金)19:00、12/3(土)13:00/18:00 松下IMPホール

Lコード51788

 

【名古屋公演】

12/8(木)19:00 名古屋市青少年文化センター アートピアホール

Lコード45392

 

【盛岡公演】

12/14(水)19:00 盛岡劇場 メインホール

※ローソンチケットでの取扱いなし

 

【仙台公演】

12/16(金)19:00 電力ホール(電力ビル本館7階)

Lコード21720

 

※各公演の料金・その他詳細は下記よりご確認ください