・取材してきました! 2016-11-29 11:11

「Clementia vol.3」稽古場レポート&写真が到着!

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いよいよ12/9(金)天王洲 銀河劇場にて開幕!
稽古場レポートが到着!

 

稽古場オープンの朝10時から、まずは楽器チームの3人(桑山、浅野、クリヤ)が集合。
ここまで芝居中心の稽古だったため、楽器チームが集合するのは久々です。前回の稽古の時から芝居の内容が変わった部分も多いので、芝居の内容に合わせて、細かいアレンジの確認をしていきます。三人で黙々と作業する姿は、まさに職人。演奏は五線譜の楽譜を元に行われますが、三味線は本来五線譜を使用しないそうで、浅野くんは後から全て三味線用の楽譜に書き直すそうです。こういった、異ジャンルの慣習の違いを知ることが出来るのもこの公演の面白いところです。

その横では、衣裳スタッフが衣裳合わせの準備。合間で全員の衣裳合わせが行われました。今回の衣裳は、全てぞれぞれのキャラクターに合わせて作られたオリジナル。意外にもロックな格好を着こなす浅野。そして、桑山とクリヤの衣裳には思わず歓声が…(お楽しみに!)

全員での稽古が始まり、今日は主に第一幕を創りました。演技でセリフを発することがほぼ初体験の桑山、クリヤも演技を楽しんでいるよう。最年少の浅野に、大貫がシーンの設定を細かく解説してあげていたり、同時多発的に色々なことが進んでいきます。全員で補い合い、協力しながら創り上げていくのも「クレメンティア」ならでは。


冒頭は大貫のダンスから。今回大貫は芝居での重要な役割を担っているとともに、ほぼ出ずっぱりで、踊りのナンバーも盛りだくさん。振付をあっという間に体得してしまう辺りはさすが。振付と、演奏との細かいニュアンスの刷り合わせを行うと、演奏と振付が一体となった空気感が生れていきます。
大貫、桑山、浅野、クリヤの4人は「メゾン・ド・ソン」というアパートに住む、不思議な住人達という設定。田代演じる作曲家が、そのアパートを訪ねて来ることで、物語が展開します。今回田代もほぼ出ずっぱりで、歌、芝居、弾き語りと大活躍。今まで歌ったことがないジャンルの楽曲にも、色々と挑戦します。


演奏が始まると、楽器チームの本領発揮。アコーディオン、三味線、ピアノの音色が美しく重なり合い、3つの楽器だけで演奏していると思えないほどの迫力。そこに田代の歌が加わり、お互いに意見を出し合って、よりよいアレンジや歌い方などを決めて行きます。
そして今回桑山が作曲した初のテーマ曲「CLEMENTIA」。三味線が入った迫力満点の「リベルタンゴ」、クリヤの即興演奏など、この3人でしか出せない、新しい楽曲の世界が作品を創り上げていきます。


そこに現れたのは、ホリの人形。今回人形たちは、田代演じるマリオの人生に影響を与えた、様々な女性たちを演じます。踊っている時の人形は、高さが170cmもあり、田代・大貫と人形のデュエットのシーンは圧巻の美しさ。妖艶で、思わず見入ってしまいます。一幕のラストには、美しい演出の見せ場も。
全員で合わせてみると、また新しい提案が色々と出てきて意見交換が行われ、この日の稽古は夜9時まで続きました。

ジャンルの枠を超え、作品はどんどん進化していきます。本番を、お楽しみに。

 

 

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構成・演出・振付
川崎悦子コメント

昨年の公演で好評をいただいただけに、プレッシャーがありましたが、今回も、とても魅力的なメンバーが集まりました。この「クレメンティア」では、“キャストの方に損がないよう、無難に仕上げる”ということはやりたくないと思っています。
それぞれが互いをリスペクトし、自分を追い込むことで、それぞれのなかに眠っているものを引き出せたらと思います。演出に関しては、こだわりよりもハプニングを楽しみたいですね。計算していなかった何かが生まれ、想像していなかったストーリーが始まる。私のワクワクする時間です。
どのキャストもトップアーティストなので、その彼らが交わったらどうなるのか、楽しみにしていただけたらと思います。いままで見たことのない、それぞれの新しい一面をお見せできると思います。

プロデューサー
吉永千紘コメント

「クレメンティア」は大貫勇輔のマネージャーをしていた2014年に立ち上げた企画です。大貫も私も、仕事に対して「こなす」感覚になりそうな危機感を持った時期でした。「新しいチャレンジがしたい」という思いから、マリンバ奏者のSINSKEさんと、音楽とダンスの即興公演を行いました。シリーズとして続けていくことが出来るとは思いもよりませんでしたが、毎回、新しい才能との出会いにワクワクし、同時に「相受け入れること」の難しさを痛感します。文化も慣習も違う、異ジャンルのアーティストと一緒に一から作品を創るということは、毎回大きなチャレンジです。でも何も決めずにスタートするからこそ、日々の化学反応を素直に楽しみ、アイディアを出し合って一緒に創作することができます。今回の公演も、個性的で才能溢れる方が集まりました。一流のメンバーが本気で遊ぶ、がテーマ。今年を締めくくるのにぴったりの、「クレメンティア」でしか体感できない楽しいひとときを過ごしていただけると思います。

 

【公演情報】

「Clementia vol.3(クレメンティア)」~相受け入れること、寛容~

日程:2016/12/9(金)~11(日)
会場:天王洲 銀河劇場

★詳しいチケット情報は下記ボタンにて!