・インタビューしちゃいました!! 2015-10-15 00:00

シアターコクーン・オンレパートリー2015「青い瞳」 岩松 了&前田敦子 インタビュー

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岩松 了の書き下ろし新作は帰還兵と家族の物語

 

 日常とは何かが違う状況のなかで、もがき、ぶつかり合う人々の姿を描いてきた岩松 了。その書き下ろし新作「青い瞳」に、前田敦子が挑む。近年、女優として存在感を増している前田は、岩松作品を観たときの衝撃が忘れられないという。

前田「セリフ量がすごいのに、聞いていてとても心地がいいんです。まさに言葉の力に引き込まれる岩松さんの世界に、一度入ってみたいと思っていました」

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・インタビューしちゃいました!! 2015-10-15 00:00

「ブロッケンの妖怪」 竹中直人&生瀬勝久 インタビュー

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濃密かつ絶妙なタッグによる
待望の第2弾がこの秋決定!

 

 この写真の並びだけでも伝わる濃厚さ。と同時にわいてくる大きな期待感! そんな演劇ファンならずとも注目必至のタッグ、その名も「竹中×生瀬企画」が、第2弾「ブロッケンの妖怪」を上演する。第1弾「ヴィラ・グランデ 青山~返り討ちの日曜日~」からはや4年。当初は、生瀬の竹中へのラブコールから始まったという。

生瀬「僕は学生のころから、ラジカル・ガジベリビンバ・システム(シティボーイズ、宮沢章夫、いとうせいこうらとともに竹中が活動していたギャグユニット)や竹中さんが出演される番組をずっと観ていて憧れていたんです。だから、いつかぜひご一緒して、竹中さんが芝居をするのを間近で見たいと虎視眈眈と狙っていて(笑)」

竹中「ちょっと演劇から離れていた時期だったということもあってオファーはうれしかったけど、最初は二人芝居でという話だったよね。でも最初からそれは無理だと思ったから、『何人かでやろう』と(笑)。ただ、作・演出を倉持 裕君でとお願いしたのは僕のほうだった。彼が主宰するペンギンプルペイルパイルズの『まどろみ』もそうだったけど、変わった芝居のなかにも、どこか引っかかるものをずっと感じていたから」

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・インタビューしちゃいました!! 2015-10-15 00:00

「書を捨てよ町へ出よう」村上虹郎 インタビュー

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撮影 江森康之

藤田貴大演出の寺山作品で
注目の新鋭が舞台初出演

 

 河瀨直美監督の映画「2つ目の窓」で昨年、主演デビュー。先月オンエアのスペシャルドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の主演でも注目を集めた新鋭・村上虹郎が、今年生誕80周年となる寺山修司作「書を捨てよ町へ出よう」で初舞台を踏む。同名の評論集、舞台、映画がそれぞれ別の作品となっている「書を~」をその集大成の舞台として編み直し、上演台本と演出を手がけるのは、演劇界気鋭の才能・藤田貴大(マームとジプシー)。注目のタッグは、藤田のアプローチから始まった。

村上 「『ある演出家が舞台を観に来てほしいと言ってる』と事務所の方に言われて観に行ったんです。それが藤田さんの舞台でした。最初はピンと来なかったというのが正直なところだったんですが、何回か観るうちにどんどん『面白いかも』って理解できるようになりました。そして会うたび藤田さんに、『一緒にやろうか』と言ってもらえて。ただ自分のなかでのスイッチが入ったのは、ビジュアル撮影をして、周りの人に『舞台やるんだ』って言いだしてからですね」

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・インタビューしちゃいました!! 2015-10-15 00:00

ナイロン100℃ 43rd SESSION『消失』 ケラリーノ・サンドロヴィッチ インタビュー

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伝説的なシリアス・コメディが
オリジナルキャストで再演!

 

 ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)が率いるナイロン100℃。いまやテレビや映画などでもおなじみの人気俳優を多数抱える劇団としても知られているが、彼らが2004~05年に上演した「消失」は、その精鋭中の精鋭たちプラス客演の八嶋智人という布陣で挑んだ伝説の作品だ。登場人物は“善人”のみ。しかしその善人たちの思いはボタンを掛け違えるように複雑に絡み合い、やがて悲劇を生み出していく――。劇団最高傑作として挙げるファンも多いこの作品が、このたびオリジナルキャストで再演される。

 10年経った今、この作品を再演することについて「以前にTwitterで再演してほしい作品を募ったら、『消失』をかなり多くの方が希望されていて。『こんな暗い芝居をみんな観たいんだ?』って驚いた記憶がありますね」と冗談半分に語るKERA。しかし近未来の地球を舞台としたこの作品での深刻な環境汚染や急激な物価の変動といった閉塞した環境は、2015年の日本の姿ともどこか重なるリアルさがある。

KERA「僕の作品はわりとへヴィな背景を持ったものが多くて。『2番目、或いは3番目』っていう作品は“何か”が起きて廃墟になった街にボランティアの人たちがやって来るっていう話だったんですけど、上演の半年後くらいに東日本大震災が起きたんですよ。当時は絵空事のように思えたことに、現実の世界が近づいてきていて……それがより重く感じるんじゃないかとは思うんです。でもテレビと違って、舞台っていうのはたまたま観るものじゃなくてお客さんが観たくて来てくださるものだから、楽しくってゲラゲラ笑えて……というようなものがあってよい一方で、観たあとに自分たちの生活と照らし合わせて何かを考えるというような作品があってもいいんじゃないかと。それをシリアス一辺倒ではなく、あくまでもコメディ仕立てにした悲劇として見せる。今はそういう作品が少なくなってきてるから、今これを再演するのは意義があることだと思います」 続きを読む


・インタビューしちゃいました!! 2015-10-14 21:23

【インタビュー】90歳の“演劇の神様”ピーター・ブルックがどうしても創りたかった、古代インドの叙事詩

9月16日ピーター・ブルックアトリエにて撮影

戦争をしてしまった人間に突き付けられた究極の命題を、軽やかに鮮やかに描く

 

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・インタビューしちゃいました!! ・取材してきました! 2015-10-09 18:51

開幕直前!!「BOYBAND」稽古場レポート&平野 良・大山真志インタビュー

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ステージで歌い、踊り、世の女性たちに夢を与えるボーイバンド(男性ヴォーカルグループ)。その華やかなステージの裏側には、表現者としての苦悩や一人の人間としてのさまざまな葛藤が渦巻いている――。とある一組のボーイバンドを巡る人間ドラマを、歌やダンス、芝居を組み合わせノンストップで見せていく舞台「ボーイバンド」が、世界各国での上演を経てついに日本に上陸! 物語の主役であるボーイバンド「フリーダム」に扮するのは、平野良、大山真志、碓井将大、味方良介、藤田玲という、歌やダンスのスキルも含め若手の中では抜きん出た実力を発揮している5人。10月10日[土]の初日を前に、熱気を帯びた稽古場へとお邪魔した。

 

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・インタビューしちゃいました!! 2015-10-07 17:37

ミュージカル「黒執事」-地に燃えるリコリス2015- 植原卓也&佐々木喜英&矢田悠祐 インタビュー

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19世紀の英国、呪われし運命を背負う若き当主・シエルと、その執事・セバスチャン。
彼らを取り巻く人々、彼らが立ち向かう事件を描くダーク・ファンタジー。

原作コミックの中でも人気の「切り裂きジャック篇」を舞台化し、連日満員となった『ミュージカル「黒執事」―地に燃えるリコリス―』が、この冬に新キャストを迎え、新たな演出、新たな楽曲も交えて上演されることが決定した。

2009年の初演作からグレル・サトクリフを演じ作品を支え続けている植原卓也、
強烈なキャラクター・ドルイット子爵を熱演し話題を呼んだ佐々木喜英、
今回チャールズ・グレイを引き継ぎ、『黒執事』の世界に初参戦する矢田悠祐。

人気キャラクターを演じる3名に意気込みを聞いた。

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・インタビューしちゃいました!! 2015-10-07 15:01

サンプル『離陸』松井周×伊藤キム インタビュー

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 現代社会の病理を、異物ではなく共生すべきパートナーのように取り込んで生きる人々を、粘膜的な湿度と神話的な俯瞰の視線で描く松井周。彼が作・演出・主宰を担うサンプルが、新作『離陸』で新しい段階に入ろうとしている。松井自身が初めて俳優として自身の劇団に出演し、共演者に、コンテンポラリーダンサーとしてすでに著名な伊藤キム、次々とクセのある演出家から指名を受けるフリーの稲継美保を選んだ。三角関係をミニマムな社会と捉え、3人の“離陸”の先に、新しい関係が描かれる。

 

ワークショップでのキムさんの佇まいに
「この人は俳優だ」と思った

―― 今回、つくり方が今までと全然違ったと聞いています。

松井 稽古の段階で台本をまったく用意せず、エチュードから立ち上げました。そういうやり方は初めてでしたね。細かい順番で言うと、キムさんが本格的に俳優をされるのが初めてということもあって、稽古に入る前にワークショップをしたんです。それが8月の半ばで、その時はもう、夏目漱石の『行人(こうじん)』──一緒に暮らしている兄と兄嫁と弟の三角関係の話なんですけど──をベースにすることは決めていて、僕がちょっと設定を付け加えたエチュードをやってもらいました。例えば、その関係にある3人が、芸術や科学、宇宙について話すとしたら、どんな会話になるかといったことですね。9月頭に稽古を始めたんですけど、ワークショップでやったことのトピックを並べて、またエチュードをやって、台本はそこからつくり始めたんです。

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・インタビューしちゃいました!! 2015-10-02 18:17

劇団プレステージ「Prestage Party at PIT~てんやわんやの大感謝祭~」今井隆文・株元英彰・平埜生成 インタビュー

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劇団プレステージ
11/3(火・祝) PP10第10弾!
一夜限りの感謝イベント
「Prestage Party at PIT~てんやわんやの大感謝祭~」開催!
「Have a good time ?」を大成功に終えた
今井隆文・株元英彰・平埜生成にインタビュー!

 

 

―まずは第10回公演「Have a good time ?」の大成功おめでとうございます。東京公演で今井君は初日から本当によく泣いてましたね(笑)。

今井隆文 泣いてましたっけ?ウソ泣きですよ(笑)。

株元英彰 「もうダメだ~~!」って言ってすぐ泣いたじゃないですか(笑)。

平埜生成 本当に珍しく今井さんが泣いてましたよね。

今井 いや~~、ヤバかったですね。東京の初日からダメでした(笑)。大阪公演もあんなにたくさんの方にお越しいただいて、劇場も1000人キャパという広さでしたから見事な景色だったんですが、あまりにも始まったばかりで気持ちもバタバタしてましたし、この後東京の15公演という長丁場が控えているとわかっているから感慨深くなる余裕がなかったんでしょうね。その分、東京の幕が開いてたくさんのお客様で劇場がいっぱいになっている光景をみたら、始まる前からグッと来ちゃって・・・。

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・インタビューしちゃいました!! 2015-10-01 15:59

『ロマンティック音楽会』美輪明宏インタビュー

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 舞台作品はもちろん、朝の連続ドラマ「花子とアン」の語りやバラエティ番組への出演など、多彩なフィールドで活躍しつづけている美輪明宏。
そんな美輪が舞台美術、照明、衣裳に至るまで、すべてを自身で手がける「ロマンティック音楽会」が今年も開催される。

美輪 「最近コンサートに来てくださるファンの方の年齢がどんどん若返ってきているんです。先日アンケートをとってみたら、平均年齢が28歳なんていう日もありました。『花子とアン』も人気のようで、子どもたちが『ごきげんよう』なんて私のマネをしながら挨拶しあっているのを見ると、とてもほほ笑ましい気持ちになりますね」

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