・連載―デキメン列伝! 2015-12-24 20:49

デキメン列伝【第11回】池岡亮介

“デキる”のみをものさしに、今後の舞台界を担っていくであろう、注目株の若手俳優をピックアップ。彼らが「デキメン(=デキる男優)」である理由、そして、隠れた本音をロング・インタビューで探る!

【第11回】池岡亮介 RYOSUKE IKEOKA
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自分を良く見せることを頑張らないようにした途端、
楽になりました


Writer’s view

インタビューに同席してくださったマネージャーさんの「噛めば噛むほどじわじわと面白い、スルメみたいな子」という言葉が、池岡さんを表すのにとても的確な表現である気がします。まだ22歳(歴代最年少デキメン!)ですが、演技力もその持ち味も地に足がついていて、多彩な役を観つづけるにつれ、その旨みを増すのです。今秋の「夕陽伝」で演じた初の悪役・毘流古(ひるこ)役では、とびきりスパイシーな新味を味わわせてくれ、多くの観客を驚かせました。豊富なポテンシャルで次に何が出てくるかわからない、追いかけがいのある若手デキメンです!

取材・文/武田吏都

 

――池岡さんは1993年生まれの現在22歳。想像よりも低くシブい声をしていたり、お会いすると、実年齢より大人っぽい印象がありますね。
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・インタビューしちゃいました!! 2015-12-22 12:50

OOPARTS vol.3「HAUNTED HOUSE」 鈴井貴之 インタビュー

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“お化け屋敷”を舞台にした
とにかく笑えるコメディー

 

 「水曜どうでしょう」(HTB)のミスターこと鈴井貴之のソロプロジェクト「OOPARTS(オーパーツ)」。今春幕が上がる第3弾企画は、お化け屋敷のバックヤードを舞台にした、とにかく笑えるコメディー「HAUNTED HOUSE(ホーンテッド ハウス)」だ。

鈴井「今回はじわじわ物語が始まるようなものではなくて、“つかみはオッケー!”みたいな芝居を作りたかったんです。僕自身、テレビ番組などで扮装する機会が多いこともあって、奇抜な衣裳とかメイクとか、見た目が強烈なキャラクターがいっぱい出てきたら面白いんじゃないかなというアイデアがあったんです。そんなシチュエーションを探していて思いついたのが“お化け屋敷”でした。営業が終わった後のバックヤードで、メイクを落とさず着替えもしないドラキュラやフランケンシュタインたちが真剣に口論している光景って、バカバカしくていい。『これだ!』と思いました」

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・連載―根本宗子 2015-12-20 00:00

<第12回> 根本、ローチケで演劇コラム書いてるってよ。

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根本です。いよいよ12月も後半です。
また1年終わりますね。
私は、わりと演劇界では自分は年間の新作数が多い方だと思うんです。
うちの劇団は、劇場公演も小さな公演も基本すべて同じ音響さんが音を作ってくださっているんですが、その音響さんとの打ち合わせで、「あの公演で使ったあの音がほしい」とか私が言うんですが、バー公演の本数がありすぎて、「何年何月のやつ」という風に二人で探しています。
もはやモーニング娘。のように作品に15、付けた方がいいかなとすら思っています。
整理整頓が苦手なので、作品も整理できていない私です。頭では整理できてるんですけど、台本とかは部屋に散乱します。

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・NEWS 2015-12-15 21:01

堤幸彦×中村勘九郎 大ヒット舞台『真田十勇士』が来年9月映画化&舞台再演決定!

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真田十勇士×監督・演出:堤幸彦×主演:中村勘九郎
同じ作品を同時期に公開・上演する試みは史上初!

 

2016年9月全国ロードショー!

 

 豊臣・徳川の最後の決戦“大坂の陣”から400年となる2014年、日本テレビ開局60年特別舞台として大ヒットを記録したスペクタクル超大作「真田十勇士」が、同作品の演出を手がけた鬼才・堤幸彦監督により映画化されることが決定した。更に、映画の公開と同時期に舞台上演されることも決定し、<映画>と<舞台>を同時期に公開・上演するという、映画界・演劇界にとって史上初の画期的な試み、スペシャルダブルプロジェクトがいよいよ始動!映画とともに舞台演出も堤幸彦監督が手がけ、映画と舞台の脚本は、2014年の舞台と同じく、演劇界の重鎮マキノノゾミ氏が担当、壮大な世界観と濃密な人間ドラマを描ききる。 続きを読む


・インタビューしちゃいました!! 2015-12-15 11:00

『毛皮のマリー』美輪明宏 インタビュー

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寺山ワールド全開の伝説的名作が
美輪明宏ならではの演出で再び花開く

 

 詩人、小説家、評論家、映画監督といった多くの顔を持つ一方で、演劇界では、1967年に演劇実験室◎天井棧敷を旗揚げし、アングラ演劇の一大ムーブメント巻き起こした寺山修司。その代名詞的作品である「毛皮のマリー」の美輪明宏演出版が、実に7年ぶりに再演される。

 日本一ゴージャスな男娼・マリーと、マリーに過保護に育てられ、外の世界から遮断されている美少年・欣也とのなかでうごめく母子の愛憎が、退廃美溢れる世界観のなかで描かれていく。

美輪 「寒空のもと、青函連絡船の港を行ったり来たりしていた老残の男娼の切ない姿が最初のヒントになったと寺山さんはおっしゃっていました。でも私は、『いえ、これはあなたとお母様のハツさんとの話を他人事にすり替えて書いた私小説ね』と言ったんです。ご本人は返事をしませんでした。でも、ハツさんはそれを分かっていらして、『私をあんなに美しく表現してくれる人は他にいない』と喜んでくださっていたそうです」 続きを読む


・インタビューしちゃいました!! 2015-12-15 00:00

劇団EXILE 松組第1回旗揚げ公演「刀舞鬼-KABUKI-」 松本利夫 インタビュー

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新プロジェクト、旗揚げ公演
ダンス×殺陣( たて)が融合する舞台

 

松本「僕はEXILEとしてのパフォーマーからは退きますけど、“ここ”でもEXILEらしさが出せればいいなと思って」

と語るのは、2015年いっぱいをもってEXILEのパフォーマーを卒業する松本利夫。

 

 2016年、EXILEのスピリットを舞台を通して伝える劇団EXILEの新企画として、松本率いる劇団EXILE松組が誕生する。

松本「これまで劇団EXILEの公演やひとり舞台のステージに立たせてもらうなかで『劇団EXILEのカラーってなんだろう?』と考えることが多くなったんですよ。これまで誰も脚本を書いたり演出に携わる人間がいなかったこともあって、自分たちの色を付けるためにも自分で演出をしてみたいと思うようになったんです。劇団EXILEには所属の役者たちがいて彼らも頑張っているし、劇団EXILEとは違ってEXILEやEXILE TRIBEの仲間たちではない外部の方とも積極的に組んでみたくて松組を立ち上げることにしたんです」

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・インタビューしちゃいました!! 2015-12-15 00:00

M&Oplaysプロデュース『家庭内失踪』 小泉今日子&岩松 了 インタビュー

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岩松 了×小泉今日子の名タッグ
独自の視点で紡がれた舞台に挑む

 

 最初の出会いはCMでの共演という小泉今日子と岩松 了。当時、小泉は17歳。以来、岩松の舞台にたびたび出演し、5作目(脚本のみの作品含む)となるのが3月に開幕する「家庭内失踪」だ。

岩松「だから付き合いも長いし、身近にいるという感じもあるんだけど。キョンキョンには“できあがっていない良さ”があって、それは初めて演出をしたときから変わらない気がする。で、本人は『私、へただから』とか言うんですよ」

小泉「へたですから(笑)」

岩松「『女優ですよ!』というスタンスじゃないというのかな。そして特に僕の芝居の場合、軸がしっかりしてると困るというか(笑)、浮遊していないとダメだって感じがあるんですよ」

小泉「そうそう、揺れている感じですよね。岩松さんの舞台に立っていると、相手役とセリフを交わしていても、実際に口から出ているセリフやお互いの頭のなかで投げ合っている感情とはまた別なものが生まれていたりするんです。それって実生活では普通にあることでも、舞台上ではまずその感覚にならなくて、でも岩松さんのホン(台本)ではなるんですよね。だからすごく不思議。そして面白い」

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・インタビューしちゃいました!! 2015-12-15 00:00

ミュージカル『ジキル&ハイド』 石丸幹二 インタビュー

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悪役の面白さを知った今、再び挑む
人間の“善”と“悪”を描いた衝撃作

 

 

 石丸幹二の「ジキル&ハイド」が4年ぶりに帰ってくる! 日本初演から15年、再演を重ねてきたブロードウェイ・ミュージカルの傑作。そのタイトルロールに初めて挑んだ前回を、石丸は次のように振り返る。

石丸「初演からこの役を演じてこられた鹿賀丈史さんからバトンを引き継ぎ、また作品のファンの方も多いなかで、自分が演じる意味を考えた公演でした。なんとか私なりの役作りができたかなと思っています。ブロードウェイの初演も観ていますが、演じてみて分かったのは、とにかく体力が必要な役だということ。主人公がほぼ出ずっぱりでいろいろなナンバーを歌い上げていくので、フルパワーでないと乗り切れない。だからこそ観ているとコンサートのような心地良さがありますし、それがこの作品が愛される理由のひとつだと思います」 続きを読む


・インタビューしちゃいました!! 2015-12-15 00:00

舞台『弱虫ペダル』新作 小越勇輝&太田基裕&鳥越裕貴 インタビュー

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© 渡辺航(週刊少年チャンピオン)2008/「弱虫ペダル」GR製作委員会
© 渡辺航(週刊少年チャンピオン)/マーベラス、東宝、セガ・ライブクリエイション

楽しさと熱を“受け継ぐ”
シリーズ第8弾公演決定!

 

 新世代、突入! 渡辺 航が描く大人気漫画「弱虫ペダル」(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)を原作とした演劇作品、舞台『弱虫ペダル』。

 シリーズ第7弾公演「IRREGULAR~2つの頂上~」の千秋楽直後に発表された次回公演開催決定に、多くのファンがどよめいた。

 

 新たに小野田坂道を演じた小越勇輝は、前回公演を「初めてのことが多く、いろいろな挑戦がありました」と振り返る。

 西田シャトナーによる独自の演出では、役者たちがメインキャラクターのほかに、女子高生や自動販売機、虫(!)など様々な役を演じる。

 今泉俊輔役・太田基裕が「小越くんといい関係性を作れたらと思っていたので、いろいろな役で一緒にやれて良かった」と語り、鳴子章吉役・鳥越裕貴が「“引き継ぐ”という要素が多かったので、小越くんは大変だったと思う」といたわると、小越は笑顔で「楽しかったです。みんなに温かく迎えていただいて、ありがたかった」と応じた。

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・インタビューしちゃいました!! 2015-12-15 00:00

「ロボ・ロボ」 玉城裕規 インタビュー

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ロボットたちの織り成す美しい世界
新たな作品として再び幕を開ける

 

玉城「この作品のお話を最初にもらったときは……正直、出たくないなって思ったんですよ(笑)」

 

 過去に舞台「弱虫ペダル」のエースクライマー・東堂尽八役や「ライチ☆光クラブ」の魔性の美少年・ジャイボといった人気キャラクターを演じ、個性派俳優として高い評価を得ている玉城裕規を悩ませた作品とは、西田シャトナー演出の「ロボ・ロボ」。

 2014年に上演された同作は、7人の登場人物全員がロボットという異色作。「弱虫ペダル」での役者の肉体を駆使する演出で観客を驚かせた西田による緻密な作風に、矢崎 広ら若手の実力派俳優7人が挑戦。約75分の上演時間をロボットマイムだけで演じきった。

玉城「前回の公演を見させていただいて、本当にすばらしかったんです。ロボットマイムが、一見ハードそうには見えなかったんですよ。でもそれがシャトナーさんや前回出ていた役者さんたちのすごいところで……観ている側が想像する何十倍も、ロボットたちの体の動きや微妙な感情の表現といった部分が緻密に計算されている作品なんですよね。僕自身がこの作品を大好きでリスペクトしているからこそ、自分が入ることで作品の世界観を壊してしまったらどうしよう?とも考えました。だから、プレッシャーがないと言ったらうそになります。前回、僕が演じるアナライザー(分析ロボット)を演じた陳内 将くんも僕にはない魅力を持ったステキな役者さんで、僕もファンになってしまったくらいで……(笑)。逆にそう考えると、同じ役だとしても僕なりのものを出さないと陳内くんにも失礼だし、僕がこの役をやる意味がないのかなっていうふうに今は思っていますね」

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