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・インタビューしちゃいました!! 2015-12-15 00:00

M&Oplaysプロデュース『家庭内失踪』 小泉今日子&岩松 了 インタビュー

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岩松 了×小泉今日子の名タッグ
独自の視点で紡がれた舞台に挑む

 

 最初の出会いはCMでの共演という小泉今日子と岩松 了。当時、小泉は17歳。以来、岩松の舞台にたびたび出演し、5作目(脚本のみの作品含む)となるのが3月に開幕する「家庭内失踪」だ。

岩松「だから付き合いも長いし、身近にいるという感じもあるんだけど。キョンキョンには“できあがっていない良さ”があって、それは初めて演出をしたときから変わらない気がする。で、本人は『私、へただから』とか言うんですよ」

小泉「へたですから(笑)」

岩松「『女優ですよ!』というスタンスじゃないというのかな。そして特に僕の芝居の場合、軸がしっかりしてると困るというか(笑)、浮遊していないとダメだって感じがあるんですよ」

小泉「そうそう、揺れている感じですよね。岩松さんの舞台に立っていると、相手役とセリフを交わしていても、実際に口から出ているセリフやお互いの頭のなかで投げ合っている感情とはまた別なものが生まれていたりするんです。それって実生活では普通にあることでも、舞台上ではまずその感覚にならなくて、でも岩松さんのホン(台本)ではなるんですよね。だからすごく不思議。そして面白い」

 

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 新作の「家庭内失踪」は、岩松の岸田國士戯曲賞受賞作「蒲団と達磨」の後日譚ともいえる物語。「蒲団と達磨」では若い後妻のいる男が、その妻とは血のつながらない娘の結婚式を終えた夜の出来事を描いたが、この「家庭内失踪」では、その娘を彷彿とさせるかすみ(小野ゆり子)が父(風間杜夫)と義理の母・雪子(小泉今日子)が住む実家に出戻ってくる。雪子は夫の性的欲求に耐え難いものを感じ、かすみの結婚式の夜に別居を申し出ていたのだがかなわず、ダラダラと夫婦生活を続けていた。雪子が父のことを軽蔑していることに気づいたかすみが取った行動とは……。

岩松「僕は夫婦の話を永遠に書いている気がする(笑)。くめども尽くせぬものがあるんでしょうね、夫婦って。嘘とか矛盾とか未解決のものがあまりに多い塊で、色んな探りようがある。小石を1個投げれば、バーッと広がる世界でしょ? そういう面白さがありますよね」

 

 今回、岩松が小泉に宛てて描くのは、生活感のある女。

岩松「僕の芝居では、キョンキョンが『あなた、お茶』とかって言うのをやっていないなって気づいて(笑)」

小泉「今までは“夢の女”みたいなところがあったかもしれないですね。役名もジーナとかマリーとか(笑)」

岩松「僕の芝居では今までやったことのない彼女のキャラクターというのが、自分のなかでも楽しみです。夫婦だから、『お茶』のひと言にどれだけの意味があるか、みたいなことになるんだろうけど」

小泉「ふふふ、楽しみ(笑)。最初に演出を受けた『隠れる女』が今回と同じ本多劇場で、それもわりと少人数の舞台だったので、原点に戻るような感じがしますね」

 

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 言葉にしにくい世界観をしなやか、かつシャープな感性で受け止める小泉との出会いは、岩松にとっても幸運なものだったはず。

小泉「岩松さんのお芝居を最初に観たのも本多劇場で、『水の戯れ』の初演でした。そのときは今までに観たことがないもので『わからない』っていうのをすごく感じてどうしようと思ったんだけど、途中でわかるのをあきらめようと思ったら、すごく楽しくなったんです。終演後、余韻を味わいたいっていうか、『何を観たんだろう?』というのを自分のなかでまとめたくて、下北沢の遊歩道のベンチで30~40分、タバコ吸いながらひとりで座ってました(笑)。今もそういう気持ちが続いていて、岩松さんの舞台はやっても観ても、それを感じる楽しみがある。一緒にお仕事できることがとにかくうれしいから、早く稽古が始まらないかなって感じです」

 

インタビュー・文/武田吏都
Photo/遠崎智宏
スタイリング=伊賀大介
ヘアメイク=大和田一美
構成/月刊ローソンチケット編集部 12月15日号より転載

 

 【プロフィール】

小泉今日子
■コイズミ キョウコ ’66年、神奈川県出身。’82年に「私の16才」で歌手デビュー。歌手としてはもちろん、ドラマや映画・舞台などマルチな活躍で注目を集めている。

岩松 了
■イワマツ リョウ ’52年、長崎県出身。舞台作品の作・演出を手がけるほか、俳優、映画監督としても幅広い活動を展開。最近の舞台作品は「結びの庭」「青い瞳」など。

 

【公演情報】

M&Oplaysプロデュース『家庭内失踪』

日程・会場:
2016/3/11[金]~23[水] 東京・下北沢 本多劇場
2016/3/27[日] 大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
2016/3/29[火]・30[水] 愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2016/4/3[日] 静岡市清水文化会館マリナート 大ホール
2016/4/6[水] 富山県民会館ホール
2016/4/8[金] 広島JMSアステールプラザ 大ホール
2016/4/10[日] 福岡・そぴあしんぐう 大ホール
2016/4/12[火] りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場
2016/4/17[日] 福島・いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール

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