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・インタビューしちゃいました!! 2015-05-12 13:15

劇団鹿殺しロックオペラ『彼女の起源』石崎ひゅーい×菜月チョビ インタビュー

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「そこにいる普通の誰か」に伝えたい、その想いは共通。
石崎ひゅーいが挑戦する劇団鹿殺しロックオペラ『彼女の起源』

 

 座長兼演出家の菜月チョビのカナダ留学、座付作家・丸尾丸一郎が手がけたcocco主演の『ジルゼの事情』と、近年その活動の幅をさまざまな形で広げている劇団鹿殺し。その待望の最新作、ロックオペラ『彼女の起源』が6月に上演される。今回、主演に迎えることとなったのは注目の若手ミュージシャン、石崎ひゅーい。

菜月「ひゅーい君のことはテレビで観ていて、お芝居をやったら似合いそうな人だなと思ってたんです。どうやら丸尾もひゅーい君のことをいいなと思っていたらしく。そうしたらひゅーい君と私たちの共通の知人から『ひゅーい君が演劇に興味を持っている、あと鹿殺しに合いそう』ということを聞いて、紹介してもらったんです」

 

 この話だけでは、よくあるキャスティング成立までのエピソードだと言えるだろう。しかし、石崎と鹿殺しには思わぬ“縁”があることが判明する。関西から劇団員全員で上京後、2005〜年から2006年の間路上パフォーマンスを続けていた劇団鹿殺し。

石崎「僕、その路上パフォーマンスをよく観てたんですよ。ちょうどその頃、毎週新宿でスタジオに行っていたんですけど、鹿殺しがよく東南口のGAPの前あたりで路上をやっていて。アングラな演劇は好きで昔から観てたので、なんだか懐かしいなと」

 

 聞けば、石崎の母親が劇団に関わっていたことがあり、幼い頃からつかこうへい作品や唐十郎作品に触れて育ったのだとか。劇団の旗揚げ時につか作品を上演していた劇団鹿殺しに惹かれるのは納得とも言える。しかし多い時には週3ペースで路上パフォーマンスを観ていたというから驚きだ。

菜月「聞いてびっくりしましたよ。あのお客さんの中にいたんだ! って。まああの頻度でやってたら、見かけるのはわかるんですが(笑)でも下北でも観たことあるらしくて。下北って2回位しかやってないからかなりレアですよ?」

石崎「僕もその頃下北の路上で弾き語りやってたんで、それもあるんでしょうね」

 

 思わぬ形で、10年近くの時を経て邂逅することになった石崎と鹿殺し。なので、その後はすんなりと出演が決定したという。

石崎「話を聞いて、鹿殺しは稽古を1ヶ月間やるというのが魅力的でした。僕は普段は音楽の人間なんで、いきなり舞台に……というのは無理だけど、それだけ稽古期間があって集中してできるんだったらやりたいな、と」

菜月「ひゅーい君のステージを観て思ったのは、『体の中から言葉を喋る』感じで歌ってるんですよね。それはセリフを言うのと一緒で。もう、芝居をやってるじゃないかと。だからこの人だったら大丈夫、と思いました」

 

 また、菜月・丸尾と石崎の間で話しあう中で、さまざまな共通点が見えてきたという。

石崎「僕、鹿殺しのすごく好きなところは、上演時間が2時間くらいでパァーンと終わるところ。3時間くらいの芝居だと途中で眠くなっちゃったりするので……僕も自分のライブでは、そのくらいの時間で走り切るのを心がけてます」

菜月「ひゅーい君の素敵なところは、“アーティスト”なんだけど“アート”に甘えていないというか。上演時間にしても『人は飽きるものだ』というのが前提にある(笑)。その辺のリズム感、スタンスも合うんですよ。音楽がめっちゃ好き、アートがめっちゃ好きという人に向けてるというよりは『そこにいる普通の誰か』に向けている。その人の気を引きたくて、振り向いて欲しくてやっている感じ……そこが鹿殺しと共通していると思う」

石崎「他にも話してたら面白いことが多くて。丸尾さんは家族が好きで、マザコンだと。僕もそうで、僕が最初出したCDが亡くなった僕の母親の葬式の歌なんです。そういう所が通じ合うのかな、と勝手に思ってます」

 

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 石崎のライブパフォーマンスは、体の中から湧いてくる衝動を歌と全身でステージに叩きつけるようなもの。ステージ上での意識について聞いてみると。

石崎「理想的なのは1%理性で99%本能、という感じですね。終わった後で『何やってたか忘れちゃった』位の方が作品としてはよくて、そのためにはたくさん練習して、無意識でも動けるように体に染み込ませるんですけど。1%の理性は、それがないと、ほんととんでもないことやっちゃうんで(笑)。でもだから演劇だとどうなるのかわからなくて、そこがすごく楽しみなんです」

 

 今回の作品は、囚われて育つ姉と弟、彼らを取り巻く家族と周囲の物語だという。石崎と菜月が演じる姉弟をつなぐものが“音楽”。バンドの生演奏が入るなど、これまでの作品以上に“音楽”が重要なファクターとなる。これまでも音楽的要素が大きかった鹿殺し作品だが、実は本格的なバンド演奏を舞台に取り入れるのは避けてきたのだとか。

菜月「大昔、大阪時代にバンドの人たちと一緒にやったことがあって、今考えると大失敗で。でもそれは私たちの中で『音楽の人たちには負けない』っていう気合が空回りしていたのも原因だったんですよね。今だったら等身大に、そういう『演劇なんてどうせださいと思ってんだろ!』とか思うことなく(笑)純粋に作品を作ることができるなと」

 

 2013年〜2014年の間、文化庁新進芸術家海外派遣制度でカナダ留学に行っていた菜月。その経験がいい意味で“肩の力を抜かせてくれた”と語る。

菜月「カナダで『からっぽになった』というか。それまで走り続けてきたんですけど、思い切って止まったことが良かったんじゃないかな、と思います」

 

 稽古しながら作っていく楽曲も予定しており、1曲は石崎にも作ってもらう予定とのこと。

石崎「何作品か観て、はまる感じなんとなく感じていて。稽古をすれば大丈夫、という変な自信はあるんですよ。だから楽しみです。というか鹿に出ることが決まった後、舞台を観にいくうちに俳優の友達とかも増えて『いろいろやっていいんだ』と思うようになって。演劇が楽しくなっちゃったら音楽がおろそかになるかもしれません(笑)」

 

 ミュージシャン×演劇、“異色の”という冠が付きがちなコラボレーションだが、この2者に関しては“必然の”と言っていいだろう。東京公演、大阪公演を終えた後にはライブハウスで行う「凱旋LIVE」も予定されており、こちらは劇場とはまた違う形での上演になる模様。ミュージシャン・石崎ひゅーいと劇団鹿殺し、両者の創りあげる唯一無比の世界観に期待したい。

 

 

菜月チョビさん コメント動画

 

石崎ひゅーいさん コメント動画

 

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【公演情報】

劇団鹿殺しロックオペラ「彼女の起源」

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日程・会場:
2015/6/3(水) ~6/8(月) 東京・CBGKシブゲキ!!
2015/6/11(木) ~6/14(日) 兵庫・伊丹AI・HALL
2015/6/16(火) 東京・TSUTAYA O-WEST
2015/6/18(木) 仙台・darwin
料金:
東京・CBGKシブゲキ!! ¥5,500
他 ¥4,900

 

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