Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/engekisengen/engekisengen.com/public_html/beta/wp-content/plugins/wp-pagenavi-style/wp-pagenavi-style.php on line 103
・インタビューしちゃいました!! 2015-06-05 17:00

ストレートプレイ・ミュージカル『うたかふぇ』福島三郎インタビュー

utacafe001_01

演劇好きの人にも、演劇を観たことがない人にも観て欲しい。
『うたかふぇ』福島三郎インタビュー

舞台『うたかふぇ』は、福島三郎が現在主宰する「丸福ボンバーズ」が2012年に上演した作品。「うたかふぇ」と呼ばれるカフェ「マリア」が、大型ショッピングモール建設によって存亡の危機に立たされたことから巻き起こる騒動を描いたこの作品が、新たなキャストを得てサンシャイン劇場で上演されることとなった。

この作品に込めた想い、そして彼の「戦い」とは? 作・演出をつとめる福島三郎に、今回の公演について語ってもらった。

 

――この『うたかふぇ』は、福島さんが現在主宰されている丸福ボンバーズの第2回公演でしたが、どういうきっかけで生まれた作品だったんでしょうか?

福島丸福ボンバーズを立ち上げたきっかけが、実は東日本大震災なんです。あの時、スポーツ選手が復興支援で試合をやったり、ミュージシャンがコンサートをやったりしていた。でもそういうことが僕らにはやりにくかったですよね。そういう時に対応できる、フットワークが軽い集団をつくろう、というのが丸福ボンバーズだったんです。『うたかふぇ』はその第2回公演で、復興を意識した『強い力に立ち向かう』というメッセージがうっすら入っている作品です。これは丸福ボンバーズの立ち上げのあり方に重なる部分もあるので、これを初期代表作にできればいいなと

 

——初演は拠点にされている千歳船橋の「APOCシアター」でしたが、キャパ60人の小さな劇場でした。今回はサンシャイン劇場なので、ずいぶん大きくなりますね。演出上変わったりするところはあるんでしょうか?

福島特にサンシャインだから変える、というのは考えてないんですけど、やはりAPOCシアターだから演出上『ここまでしかできない』というのはあったんですね。でもサンシャイン劇場になることで、できなかった演出ができるようになる、というのはあるかなと。あと単純に、十数人出る芝居ですからね(笑)。それだけでも、会場が広くなると嬉しいという

 

——主演の河本準一さんは今回初舞台なんですね。

福島お笑い芸人の方は何度か作品でお付き合いがあるんですけど、お芝居をするセンスがある方が多いのではと思ってます。あと河本さんは出身地が岡山県で一緒なので、勝手に親近感を持ってまして(笑)。今回初めてご一緒するんですけど、一応LINE上では『準ちゃん・サブちゃん』と呼び合う仲、ということになってます(笑)。
泪目銀座という演劇ユニットをやっていた時、ミュージシャンや『今回初舞台』という人を登場させるのが好きだったんですよ。まったく人前に立ったことがない人だと難しいんですけど、ミュージシャンや芸人さんなど何千人、何万人の前でやってらっしゃる方はある程度人前に立つパフォーマンスするということに長けてらっしゃる方なんですよね。だから『発信していく力』を変換してあげればまず間違いがないなと。ただ、今回はなだぎ武さんもいらっしゃるんで、舞台上で自分たちのギャグを始めないでくださいね……というのは稽古で重々言っておかないと、と(笑)

 

——それにしてもお笑い芸人、声優、元宝塚トップ、ミュージカル、小劇場……とかなりバラエティ豊かなキャリアの方々が揃いましたね。

福島今の演劇界って、演劇ファンが例えばトータルで10万人くらいだとしたら、その中のコアな1〜2万人が人気劇団や演目をいろいろ見て廻っている……というのが現状だと思うんです。となると、残りの1億人以上は演劇を普段あまり見ない人なんですよね。だとしたら、こういう公演の場合は思い切って演劇界以外で活躍する方の方がいいのではと

 

——「演劇をあまり見ない人にも演劇を見て欲しい」という思いが強い、と。

福島演劇界で演劇を続けていくことも大事ですよ。でも、僕が今やらなくてはいけないのは『演劇をどう一般の人に広めるか』、その戦いだなと思ってるんです。昔、東京サンシャインボーイズという劇団を三谷幸喜さんの元でやっていたとき、『どれだけ演劇を知らない人に僕らの芝居を観せていくか』ということを話していました。彼は彼なりの方法論でそれを続けてきたのだと思うし、僕は僕のやり方で考えなくてはいけない。演劇を本当に知らない人に見せていく、それは壮大な戦いだし、理想論だとも言われるんですよ。でも、やってみないとわからないな、と

 

——今の丸福ボンバーズの活動も、その思いゆえ、という感じでしょうか。

福島そうですね。千歳船橋の劇場なんでですけど、商店街にPRに行ったり、地域の小学生に演劇を教えたり……千歳船橋という街で『演劇』が当たり前になる、そうなればいいなと。そうやって、当たり前に演劇を見て育った子どもたちが、いずれ大人になってゆくわけですから。将来的には日本全国でそういう場所がたくさんできればいいな、とも思ってます

 

——ちなみにタイトルに銘打たれた「ストレートプレイ・ミュージカル」という言葉が気になるのですが……。

福島メチャクチャですよね(笑)。まあ音楽劇ですが……僕はミュージカルが嫌いなわけじゃなくて、もちろん生歌をバーンと聞くと感動するんですよ。でも、よく言われる『ミュージカルはいきなり歌い出すから嫌い』というのもわかる。だからそこをどう戦うかだなと。それには例えば、歌が上手い人が登場人物にいるとか、歌う“理由”が必要なんです。だから、ミュージカルが嫌いな人でも見られて、音楽の力を感じられる舞台をやってみようと。そこをトライしてるんですけど、もしかしたらまだ正解にはいけてないかもしれない。でもこれは入り口で、『うたかふぇ2』『うたかふぇ3』といずれはシリーズ化して、方法論を確立できればなと

 

——多くの人に見てもらえる今回の公演がスタートとなって、今後も広がりを見せてゆくかもしれない、ということですね。

福島いつか可能であれば、この作品を持って東北の被災地を回ることができればいいな、ということも考えているんです。そのためにもまずは今回の公演を、たくさんの人に見ていただきたいですね

 

取材・文:川口 有紀

 

【プロフィール】

福島 三郎
■フクシマ サブロウ ’69年、岡山県出身。脚本家・演出家。’95年まで東京サンシャインボーイズに所属、演出補をつとめる。東京サンシャインボーイズ解散後、自らの脚本・演出による演劇ユニット『泪目銀座(なみだめぎんざ)』を旗揚げし全12作品を上演。’00に脚本・演出家として株式会社ケイファクトリーに所属した後、現在はフリーで活動中。’12年より、新たな脚本・演出ユニットとして、丸福ボンバーズを旗揚げし主宰を務める。
そのウエルメイドでありながらハートウォーミングな作風は非常に評価が高い。

 

≫河本準一&なだぎ武よりコメント動画が到着!

 

【公演情報】

ストレートプレイ・ミュージカル「うたかふぇ」
日程:7/3[金]~7/12[日]
会場:サンシャイン劇場
料金:S席¥8,500、A席¥6,500

作・演出:福島三郎
音楽監督:曾我泰久
音楽:森若香織 藤岡孝章 梅里アーツ 橋爪 渓
演奏:sources
出演:河本準一 牧野由依 陽月華 大山真志 小林正寛 萩原利映 上野優華 岡本真友 藤沢実穂 菊地美香 なだぎ武

 

【チケット発売情報】

★好評発売中!

 

詳しくは下記「チケット情報はこちら」ボタンから!