・取材してきました! ・観劇してきました! 2016-01-06 18:02

【囲み&ゲネレポ】『花より男子 The Musical』

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 2016年1月5日より『花より男子 The Musical』がついに開幕した。累計発行部数6100万部、日本一売れている少女漫画『花より男子』(原作:神尾葉子/集英社マーガレットコミックス刊)を原作とした“初の”ミュージカル舞台とあって、注目を集めている今回の舞台。これまでにもアニメ化、テレビドラマ化、映画化…と様々な形で放映されてきたこの作品は、日本だけでなく、台湾や韓国など他国でもドラマ化され高視聴率をマークするほどの人気ぶり。かく言う私もこの作品のファンである。

 その注目の作品がついに初日を迎えた。開幕にあたり、公開ゲネプロと囲み取材が行われ、出演者5人が心境を語ってくれた。

松下優也(X4) (※以下 松下)「緊張もありますが、去年から稽古期間1ヶ月くらいをかけて皆で作り上げてきた、何時間稽古場にいたんだろうというくらいやってきたものが、ようやく皆さんに観ていただけるので、とても楽しみです。」

白洲迅 (※以下 白洲)「じっくりと稽古を進めた濃密な1ヶ月間でした。既に稽古を開始した時が遥か前のことのように思えているくらいで、やっときたか!という気持ちです。早くお客さんに観てもらいたいです。」

真剣佑 「舞台もミュージカルも初めてなのでスゴくワクワクしています。皆さんと“花男”の世界を作り上げているので、ぜひ観て頂きたいと思っています。」

上山竜治 (※以下 上山)「笑いもあるし、僕も稽古を観ながら(道明寺とつくしの)恋の模様をキュンキュンしながら見ていたので、お客さんの反応がとにかく楽しみですね。精一杯頑張って初日を成功させたいと思います。」

加藤梨里香 (※以下 加藤)「この牧野つくし役が決まったのが7月くらいで、それ以降は本当に濃密だったんですが、あっと言う間に初日がきてしまい、ドキドキワクワクしています。皆さんに支えられてずっとやってこられたので、今までやってきたことを全部出し切れたらと思っています。」

 なんとも初々しい。F4の結束について訊かれると、上山がLINEグループを作成したにも関わらず、誰一人としてメッセージを書き込まなかったとか。稽古場で濃密な時間を過ごしたからということだが、その稽古の成果はきっと舞台で拝めることだろう。

 

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 また、これまでドラマや映画、アニメ化もされたヒット作であることから、そこからのプレッシャーについて訊かれると「ないと言ったらウソになるかもしれませんけど、僕らもそれなりに稽古を積んでやってきましたので、もうやるしかないし、ここまでやってきたことをやるだけです。もうあとは観てください(笑)。皆さんがどう感じるかはわかりませんが…」と意外にも(?)謙虚な松下に対し、「完全にないと言ったらウソになりますが、舞台はアニメともドラマとも完全に別物になっていますので、そこはプレッシャーには感じていません。」と強気の上山が印象的だった。

 

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 稽古積み上げてきたものを精一杯発揮してくれるであろう彼らの幕は、間もなく上がる。

 

 

■ゲネプロレポ

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 今回公開されたのは1幕のみ。しかし、英徳学園高等部という超セレブな名門校に身分不相応な入学をしたつくしのモノローグから始まり、そこからあれよあれよという間に、司がつくしへの気持ちをはっきりと口にするところまで、スピーディーなのに、とてもテンポよく丁寧に描かれていた。
 今回の初ミュージカルは、なんといっても、絶妙なスピード感をまとめる歌とダンスがキーと言えるだろう。コミックファンやドラマファンの期待も裏切らない、程よくキュッとまとめられた脚本、キャスト陣の歌やダンスの表現力、そして原作の世界観に負けない華やかさが、絶妙なスピード感と相まって、観る者をぐいぐいと“花男”の世界に引き込んでいく。

 

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 道明寺司役の松下は、原作の司さながらのオラオラ感、その迫力とセクシーさを見事に表現。その時間をかけて巻いたという髪形はもちろん、顔立ちから雰囲気から、まさに司そのもの。花沢類役の白洲は、その透明感のあるミステリアスな類の雰囲気そのままで、間違いなく観客の心をもわしづかみにするだろう。美作あきら役の上山の堂々たる居ずまいは、マダムキラーとしての色気をふりまきながら原作のあきら以上に骨っぽさが出ていて新しい魅力を発揮していた。また、今回が初舞台にして初ミュージカル挑戦になった真剣佑は、西門総二郎役。茶道家元の息子という設定の総二郎の雰囲気にピッタリな、ノーブルで上品な笑顔と存在感で思わず見惚れてしまう。

 

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 F4といえば“泣く子も黙るイケメン集団”だが、舞台上のF4はまさにそういう集団だった。キャスティングも演出も完璧すぎて、観ているこちらがときめいてしまう(笑)。

 そして、約3000人のオーディションを勝ち抜き、牧野つくし役を勝ち取った加藤。つくしの芯の強さや明るさ、屈託のない笑顔はもちろんだが、彼女の素晴らしさはなんといってもその歌声。つややかで伸びやかで、つくしらしさが全面にあふれ出している。確かに彼女以外のつくしが考えられないほど、この舞台で生き生きと耀いていた。その歌声はぜひ会場で堪能していただきたい。

 

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 この『花より男子 The Musical』は、2016年1月5日から、東京・シアタークリエを皮切りに、福岡、名古屋、大阪にて公演となる。

 

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【公演情報】

『花より男子 The Musical』

日程・会場:
2016/1/5[火]~24[日] 東京・シアタークリエ
2016/1/28[木] 福岡サンパレスホテル&ホール
2016/2/6[土]・7[日] 愛知県劇術劇場 大ホール
2016/2/11[木]~14[日] 大阪・サンケイホールブリーゼ

★詳しいチケット情報は下記「チケット情報はこちら」ボタンにて!