・取材してきました! 2014-12-30 11:42

ダンスファーム『近藤良平のモダン・タイムス』フラッシュ・モブ体験記

ダンスで種まき、ダンスを耕し、ダンスが実る、近藤良平の新プロジェクト“ダンスファーム”!!

近藤さんが一般参加の皆さんと2013年から続けてきたプロジェクトの大収穫公演がいよいよプレイハウスで上演されます。

小林十市、篠原ともえ、たむらぱんなど、個性あふれる才能も集結し、予測不可能な楽しさがぎっしり詰まった舞台をお届けします。

 

そんな本公演の一環として、12月27日、28日の13:15~、17:15~の計4回、東京芸術劇場B1ロワー広場にてフラッシュ・モブが開催されました!!!

 

大学時代ダンスをやっていたローチケ演劇部員(か)は、兼ねてからフラッシュ・モブを踊ってみたいと思っていたため、これは絶好のチャンス!と、事前練習会から参加。参加者には年齢層が様々で、中には大学生や親子連れの方もいらっしゃいました。近藤良平さんは太陽のような方で、参加者は終始笑顔の練習会となりました。練習会を終えてからは練習用公式動画を何度も見たり、自宅のリビングで窓ガラスを鏡代わりに練習し、本番に備えました。

 

そして迎えたフラッシュ・モブ本番!賛美歌が流れ、いつもとちょっと様子が違う東京芸術劇場。13:15に向けて緊張感と高揚感が高まります。B1にあるロワー広場を見ると、あの人もフラッシュ・モブ踊るのかな~?という人や、何も知らずにイスに座って休んでいるかのような人もいて。この穏やかなロワー広場が、一体どんなことになってしまうのか?!ワクワクが止まりません。

 

いよいよフラッシュ・モブ開始の合図である鐘の音が鳴り響きます。そして流れ出したカルメン組曲「闘牛士」!今までガラーンとしていた広場中央に、どこから沸いて出てきたの?!というくらいの人々がいきなり踊り出します!1階にはギャラリーが続々と集まるのが見え、踊りながらテンションが高まっていきます。フラッシュ・モブが終了すると、笑顔と拍手の渦。やってやったぞ・・・!という達成感、満足感でいっぱいに。

 

フラッシュ・モブに参加して思ったのは、ダンスって様々な壁を越える!ということです。

一緒にダンスをするだけで、見ず知らずの人と笑い合える。これは言葉の壁をも越えると思うのです。音楽に合わせて身体を動かすだけの、知識が要らないコミュニケーションツール。そしてダンスをすると心も身体も元気になります。有酸素運動なのでストレス解消にも繋がりますしね。そしてさらにフラッシュ・モブということでサプライズ感がプラスされ、踊っていなくても見るだけで明るく楽しい気分に。

 

近藤さんは『ダンスの根本は、生きていく力を与えることだと信じている』と述べています。本公演のタイトルは「モダン・タイムス」ですが、チャップリンが浮かんできます。この映画が作られた近藤良平さんが子供の頃『これからの世界はどんどん良くなっていくものだ』という希望を当たり前のように持てていて、そういう気持ちを、いまダンスを通して共有したいと考えているのです。(芸劇BUZZ vol.10より)

 

今回のフラッシュ・モブは、本公演でも実際に踊られる振付だそう。舞台に立つ者だけでなく、観客も公演に参加できるのです。ダンスファームは「ダンスが届いていない人はまだまだたくさんいるし、耕すべきダンスの地平は広大にある」という考えのもと立ち上げられたプロジェクト。フラッシュ・モブを行ったあの瞬間、芸術劇場にいた人々にダンスはきっと届いたことでしょう・・・。

 

フラッシュ・モブを目撃できなかった方も、是非こちらの動画をご覧ください!(最初がちょっと切れております・・・)

様子が少しでも伝われば幸いです。

 

そんな今回のフラッシュ・モブの振付が取り入れられる本公演は、来月1月16日(金)~17日(土) 東京芸術劇場 プレイハウスにて。

 

文・ローチケ演劇部(か)