・取材してきました! 2015-07-10 15:32

ミュージカル「グッバイガール」制作発表レポート

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Photo by Kawano Yurika 

ブロードウェイ喜劇の天才ニール・サイモン脚本を、
初ミュージカルに挑戦するマキノノゾミが演出!
最高に笑えて、最高に泣ける!!

 

 日本では実に17年ぶりに上演されるブロードウェイ・ミュージカル『グッバイ・ガール』が8月、有楽町・東京国際フォーラムにて開幕する。アメリカを代表する喜劇作家ニール・サイモンが手がけた本作は、売れない役者と子持ちのダンサーの恋物語を描いた大人のロマンチック・コメディ。6日に行われた制作発表には、「ニール・サイモンの大ファン」を自認して初ミュージカルに挑む演出のマキノノゾミを筆頭に、子持ちダンサーのポーラを演じる紫吹淳と、売れない役者エリオット役の岡田浩暉の主演ペア、アパートの管理人ミセス・クロスビー役の中尾ミエ、ポーラの娘ルーシー役(Wキャスト)の吉井乃歌と児玉萌々が登壇。笑いの絶えない和やかな雰囲気のなか、作品にかける意気込みを語った。

紫吹「ポーラに一番共感できる点は、“男運がない”というところ(笑)。私の代表作になるんじゃないかな〜と思っています」

岡田「エリオットは夢を追ってニューヨークに出てきた男。僕も生まれは群馬県で…(紫吹と)二人とも群馬県太田市出身なんですが(笑)、僕自身も音楽への思いを抱いて都会に出てきた、あの頃の気持ちを思い出します」

 

 “変わり者”という設定のエリオットについて、自身との共通点を聞かれた岡田は「これは言いたい。俳優は皆、変わり者です!」ときっぱり。横から紫吹も「芸能界に属していることがもう変わり者」と同調するが、中尾は「私はミュージシャンなので、自分はノーマルだと思っています〜」とすまし顔で語り、会場の笑いを誘った。

 しっかり者の娘ルーシーを演じる二人は、紫吹ママの印象を聞かれると

吉井「小さい頃から紫吹さんが大好きなので本当に嬉しい」

児玉「テレビで見ていて面白い人だな〜と。実際に会ったら、やっぱり面白いです」

 娘たちの言葉に照れ笑い&苦笑いの紫吹からは「ママがダメだから頑張ってね〜」と、早くも娘たちを頼る一言が飛び出した。

 

マキノ「俳優の皆さんには、『血中ガイジン・モードをあげて(笑)、ニューヨーカーになってね』とお願いしたい。日本人の感性では恥ずかしくてできないことだけど、それをやらないと成立しませんから。体全体、細胞からアメリカ人の思考で取り組んでほしい。(観客に)有楽町でブロードウェイを体験していただけるよう、しっかりとしたブロードウェイ・ミュージカルを作り上げたいと思います」

 

 制作発表の後には、立ち稽古の一部が公開された。思わぬことからアパートで同居することになったポーラとエリオット、その騒動の始まりを描くシーンである。共同生活のルールについてお互いの主張をぶつけ合うナンバー『My Rules』を歌いながら、部屋中を駆け回ってにらみ合う二人。早口言葉のようなフレーズを口ずさみ、時にからかうように小粋なステップを踏む岡田に対し、憤懣やるかたない思いを表情豊かに爆発させる紫吹がなんともチャーミングだ。そんな二人に、マキノが嬉しそうに勝算の笑みを向ける。いつしか二人を応援したくなる、胸にしみ入るラブストーリーが期待できそうだ。

岡田「ラブシーンもありますので、存分に楽しませていただこうと思います(笑)。観終わった時には、『恋をもう一回やってみようかな』という気になるんじゃないかな」

紫吹「そう。だから倦怠期のご夫婦とか、ちょっとうまくいってない恋人同士で観ていただけたら、寄りが戻るかも(笑)。恋をしたいな〜と思っていただきたいですね」

 

文・上野紀子

 

★紫吹淳&岡田浩暉のインタビューはこちら!

 

 

【公演情報】

ミュージカル『グッバイ・ガール』
日程:2015/8/7(金)~23(日)
会場:東京国際フォーラム ホールC

 

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