・取材してきました! 2016-12-05 17:51

ミュージカル「レ・ミゼラブル」新キャストお披露目会見レポート

lesmiserables

人気・実力ともに兼ね備えた新キャストを迎えて贈る日本初演30周年記念公演!

フランスの文豪ヴィクトル・ユゴーの同名小説を壮大なスケールで描くミュージカル「レ・ミゼラブル」。1985年にロンドンで産声をあげ、日本では1987年に初演。以来熱狂的な支持を得ながら3,006回もの上演回数を記録。全世界でも7,000万人もの動員数を突破し、興行収入記録を更新し続けているミュージカルの金字塔だ。
そして、日本初演から30周年を迎える2017年5月、新たな顔ぶれが加わり、さらにパワーアップして上演される。
11月25日に行われた新キャストお披露目会見では、厳しいオーディションを勝ち抜いた9名の出演者たちが登壇。マスコミ各社のほかオーディエンス200人が見守る中、各々が作品に対する熱い思いを赤裸々に語ってくれた。

 

生田絵梨花(イクタ・エリカ)/コゼット役
小学生の頃から何度も観ている大好きな作品なので、今ここにこうして立てていることをすごく嬉しく思います。今日もはじめはすごく緊張していたんですけど、共演者の皆さんとお会いして、とても温かくて素敵な方ばかりなので安心しました。大先輩たちの背中をたくさん見て学びながら、「レミゼ」の世界に飛び込めるよう頑張ります。

――オーディションを受けた理由は?
中学の頃から「私もいつかコゼットを演じたい」と思うようになり、声楽を始めて、舞台に立つことを目標にずっとやってきたんです。乃木坂46のメンバーとしてのアイドル活動も「ミュージカルやステージが好き」という気持ちの延長線上にあって。
そして、今回初めてオーディションを受けたんですけど、今でもこの場にいる自分にびっくりしています。これから勉強することがたくさんあるし、練習もいっぱいしなければいけないんですけど、楽しむことを忘れずに頑張りたいと思います。

 

小南満佑子(コミナミ・マユコ)/コゼット役
2015年に初舞台を踏ませていただいて、こうして大好きな作品の30周年という記念すべき年に、憧れのコゼット役として戻ってこれたことを本当に嬉しく思います。精一杯頑張りたいと思います。

――オーディションを受けた理由は?
初めてこの作品を見たのが2013年の大阪公演。そのときは、ただ圧倒されるばかりで、私もいつかこんなすごい舞台に立てたらと憧れを抱きました。そして、2015年に初めて舞台に立たせていただいて、先輩の皆さんの力をお借りしながら、最後まで努めさせていただきました。今回、「レミゼ」に出演することに加えて、コゼットを演じたいと思っていたので、その夢が叶ったことを本当に嬉しく思います。コゼットに対してはずっと清純なイメージを抱いていたんですが、実はとても芯の強い女性だということを演出の方々に教えていただきました。私自身も芯の強い部分があると思っているので、そこを照らし合わせながら、自分らしいコゼットを演じたいと思います。

 

内藤大希(ナイトウ・タイキ)/マリウス役
両親に迷惑をかけながら舞台俳優としてやってきたので、子供の頃、両親が観に連れて行ったレミゼに出られることをとても嬉しく思うとともに、最高の親孝行になると思っています。両親の期待も含めて、お世話になった皆さんに恩返しできるよう努めたいと思います。

――オーディションを受けた理由は?
僕らの世代にとって「レミゼ」はオーディションがあれば、まずは受けるということが前提にある作品なんです。ミュージカル俳優にとって一種の目標であり、ステータスであり、それ以上に価値ある作品なので、こうして出られることを嬉しく思います。

 

橋本じゅん(ハシモト・ジュン)/テナルディエ役
小学生のとき、給食の時間になると先生が「あぁ無情」を読み聞かせをしてくれたんです。毎日泣き笑い、次の日を楽しみにしていたそんな給食の時間…、テナルディエが大嫌いでした!(笑)。「なんてひどい」「まぁかわいそうにコゼットよ」と。でも、そんなテナルディエとの縁をこうしていただくことになりまして。大好きになって幕をあげられるよう頑張りたいと思います。

――オーディションを受けた理由は?
海外でも日本でも舞台を拝見しているんですが、どれを観たときも自分がやるとしたらテナルディエだと思っていました。当時はああしなければ生きていけなかったのは彼だけじゃなかったと思うんです。そういう部分で明日への活力を観ている人と分かち合える、共感していただける作品を作りたいと。それが、オーディションを受けたいと思った一番の理由です。皆さんに憎めない存在として楽しんでいただけるよう頑張りたいと思います。

 

鈴木ほのか(ズズキ・ホノカ)/マダム・テナルディエ役
またこうして「レミゼ」に帰ってくることができたことを本当に心から感謝します。(1987年の)初演でコゼットに選んでいただいたときに、「レミゼ」は私の人生を大きく変えてくれました。そして10年後に今度はファンテーヌ役を演じ、とうとうマダム・テナルディエ役に到達しました。30年間「レミゼ」を応援してくださっている方が私のマダム・テナルディエを見て、「あのコゼット役とファンテーヌ役をやった同じ人物なのか!?」と驚いていただけるよう変身したい。そして、初めて「レミゼ」を観るという方には、新時代・新演出のマダム・テナルディエを観ていただきたいと思います。

――オーディションを受けた理由は?
「レミゼ」はオーディションがあったらまず受けると内藤さんがおっしゃいましたが、その通りで、私も受けさせていただきました。あと残っている役が、エポニーヌとマダム・テナルディエなんで、さすがにエポニーヌは無理があるかと思い、マダム・テナルディエに挑戦しました(笑)。

 

唯月ふうか(ユヅキ・フウカ)/エポニーヌ役
「レミゼ」という作品に出演することができて、本当に嬉しいのと緊張と、いろんな気持ちが入り混ざって、いまこの舞台に立っています。自分らしいエポニーヌを演じられるよう精一杯頑張りたいと思います。

――オーディションを受けた理由は?
初めて「レミゼ」を観たときに圧倒されて、引き込まれて、こんな作品があるんだとずっと鳥肌が立っていました。そして、直感で「出たい」という気持ちが芽生え、オーディションを受けさせていただきました。オーディションのときは、私の中にエポニーヌの気持ちをうまく見つけきることができずに悔しい思いをしたんです。けれど、合格をいただいたからには絶対に見つけきって、今までのエポニーヌ像とはまた違った自分らしいエポニーヌ像を作り上げたいと思っています。

 

松原凛子(マツバラ・リンコ)/エポニーヌ役
私は声楽科を卒業し、今でもソプラノ歌手として活動を続けています。ですので、まわりの方からは「コゼットじゃないの?」という声もいただくんですが、今回エポニーヌ役に選んでいただいて、私自身も「自分の中にエポニーヌの要素があったのか!?」と驚いています。私にとって帝劇での初めての舞台にもなるので、まだまだ未熟ではありますが、自分の中のまだ自分でも知らない部分を見つけながら、皆さんに満足いただけるようなエポニーヌを作っていきたいと思います。

――オーディションを受けた理由は?
「レミゼ」のオーディションは前々から受けようと思ってはいたものの、大学にいた関係で機会を逃していたんです。で、卒後してあるミュージカルに初めて出演させていただいたときに、そこにいらっしゃっていた事務所の方が「『レミゼ』を受けませんか?」と声をかけてくださって。それが今の事務所の方になるんですけど、プロの方から薦めていただいたことが自分の中ですごく嬉しくて…。オーディションでは、演出家の方に「ずいぶん色気のあるエポニーヌだね」と言われ、そして「それもありだね」とおっしゃっていただけたので、観ていただく皆さんにも「そんなエポニーヌありだね」と思っていただけるよう研究したいと思っています。

 

相葉裕樹(アイバ・ヒロキ)/アンジョルラス役
ようやく、今日このお披露目の場でアンジョルラス役ということを発表できて本当に嬉しく思います。この歴史ある作品にアンジョルラス役として出られることを光栄に思いますし、帝国劇場という大舞台に立てることを本当に嬉しく思っています。しっかりと役を全うしたいと思います。

――オーディションを受けた理由は?
ミュージカルをやってきた中で、20代のうちに帝国劇場に立っておきたいという目標があったんです。正直、今の自分よりも1つも2つも高い位置にある舞台だと思うんですけど、ダメだったら仕方がないと覚悟を決めて、思い切ってオーディションを受けました。今でも合格できたことにびっくりしているんですが、レミゼファンの皆さんの期待を裏切らないように役を作っていきたと思っています。

 

二宮愛(ニノミヤ・アイ)/ファンテーヌ役
人生初のミュージカルが「レミゼ」だということが本当に光栄で。未熟者ではありますが、たくさん勉強して、先輩たちにもいろいろと学ばせていただきながら、ファンテーヌという役を大切に育てて演じたいと思っています。私は、普段シンガー・ソングライターとしてPOPSやメロウ・HIPHOP、R&Bといった、ミュージカルから少し離れたジャンルを歌っています。だから、まわりからは「本当にファンテーヌできるの?」「夢破れなさそう」と言われたりするんですけど(笑)。ちゃんと自分の中のファンテーヌを育てて、しっかりと役を築いていきたいと思います。

――オーディションを受けた理由は?
何年か前にテレビドラマで女優デビューをさせていただいて、そのときに「演技ってこんな面白いものなんだ」「こんなに自分を表現できるものなんだ」と喜びを感じたんです。そして、歌う喜びと演技する喜びのどちらも感じられるものということで、ミュージカルに挑戦したいとずっと思っていたんです。今回、ファンテーヌという願ってもいなかった素敵な役をいただいたので、新たなファンテーヌを見せると同時に、皆さんが思い描くファンテーヌ像を裏切らないように頑張りたいと思っています。

 

「レ・ミゼラブル」という稀有のミュージカル大作に、それぞれが溢れんばかりの情熱を抱いて臨む30周年記念公演。開幕は2017年5月25日、その感動と興奮を体感しに劇場へ足を運ぼう!

 

【公演情報】
ミュージカル「レ・ミゼラブル」

作:アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク
原作:ヴィクトル・ユゴー
作詞:ハーバート・クレッツマー
オリジナル・プロダクション製作:キャメロン・マッキントッシュ
演出:ローレンス・コナー、ジェームズ・パウエル

日程・会場:2017/5/25(木)〜7/17(月・祝) 帝国劇場(東京)
※プレビュー公演2017/5/21(日)〜5/24(水)

2017/6/11(日)〜6/17(土)は「日本初演30周年スペシャルウィーク」を開催

 

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レ・ミゼラブル
生田絵梨花
小南満佑子
内藤大希
橋本じゅん
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唯月ふうか
松原凛子
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