・インタビューしちゃいました!! 2018-02-15 00:00

M&Oplaysプロデュース 「市ヶ尾の坂ー伝説の虹の三兄弟」 大森南朋&岩松了&麻生久美子 インタビュー

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26年の歳月を経て生まれ変わる岩松了の名作

岩松了がかつて“竹中直人の会”で発表した『市ヶ尾の坂』を、26年ぶりに上演。横浜・市ヶ尾の坂の上に建つ一軒家を舞台に、そこに住む三兄弟と若き美貌の人妻との奇妙な日々を描き出す。

岩松「当時あの近くに住んでいたんですが、ちょうど都市計画の中で古いものが壊されて、新しいものと混在していく感じが面白いなと思っていたんです。さらにあの辺の様子も今はまるっきり変わっていますからね。改めてやるのもいいかなと思ったんです」

 

三兄弟の長男・司役には大森南朋、謎の若妻役には麻生久美子をキャスティング。共に岩松の舞台には複数回出演しており、岩松からの信頼も厚い2人だ。

大森「不安もありますがやはり楽しみです。岩松さんの舞台はすごく居心地がよくて。また何度も何度も同じところを稽古させてもらえるので、そこから見えてくるものがたくさんあるんです」

麻生「私はすごく嬉しかったです。岩松さんのセリフを言葉にするのって、なんか幸せで。いつも少し変わった女性をやらせていただけるのも(笑)、自分の中でいろいろな発見があって楽しいです」

 

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初演時について「稽古場の雰囲気が一番ハードだったかも」と振り返る岩松。10日もの間、台本の最初の5ページをひたすら繰り返すこともあったそうで……。

大森「今回その10日間を思い出してほしくはないです(笑)」

麻生「ちょっと怖くなってきました。でも今回は南朋さんがいてくれるのですごく心強いです!」

岩松「前回はある役者がひと言言うたびに『違う!』って…(笑)」

麻生「やっぱり怖い!」

 

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そんなやり取りも笑い話になるほど、今は岩松の演出方法も変わり、何よりキャストの違いが作品の手触りを大きく変えるだろう。

岩松「大森くんには以前にも再演ものに出てもらったことがあるんですが、僕の中では違う作品ができた印象があって。今回もそういった意味でまた新しい世界が生まれそうで、すごく楽しみです」

 

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インタビュー・文/野上瑠美子
Photo/会田忠行

 

※構成/月刊ローチケ編集部 2月15日号より転載

表紙

掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布

 

【プロフィール】
大森南朋
■オオモリ ナオ ’72年生まれ。’96年のCM出演をきっかけに本格的に役者として活動を開始。以来、数多くの映画やテレビドラマ、CMに出演中。

岩松了
■イワマツ リョウ ’52年生まれ。’89年、「蒲団と達磨」で岸田國士戯曲賞を受賞。劇作家、演出家、俳優、映画監督など、幅広く活躍している。

麻生久美子
■アソウ クミコ ’78年生まれ。’95年「BAD GUY BEACH」で映画デビュー。’98年公開の「カンゾー先生」で数々の映画賞を受賞し、一躍人気女優となった。

 

【公演概要】
M&Oplaysプロデュース「市ヶ尾の坂ー伝説の虹の三兄弟」

日程・会場:
5/1([木)~6/3(日) 東京・本多劇場
6/7(木) 福島・白河文化交流館コミネス
6/9(土)・10(日) 大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
6/12(火) 富山県民会館 ホール
6/14(木)・15(金) 愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
6/17(日) 静岡・三島市民文化会館 大ホール

作・演出:岩松了
出演:大森南朋、麻生久美子、三浦貴大、森優作、池津祥子、岩松了