・取材してきました! 2018-04-04 22:29

言葉が織りなす人間模様と美しい愛の物語『Take Me Out 2018』ゲネプロレポート

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言葉が織りなす人間模様と美しい愛の物語

3月30日(金)、DDD青山クロスシアターにて『Take Me Out 2018』が開幕した。

2003年にブロードウェイで初演を果たし、第57回トニー賞で演劇作品賞を受賞。日本では2016年12月に初演を果たし、その年の第51回紀伊國屋演劇賞団体賞の対象作品に選ばれた。
リチャード・グリーンバーグによって描かれた、メジャーリーガーの華やかな選手たちの関係を捉えながら、そこに渦巻く閉鎖性によって浮き彫りになる人種問題、LGBTなどの社会的マイノリティに深く切り込み、私たちが向き合うべき実情にスポットを当てた本作。
初演と同じく翻訳を小川絵梨子、演出を藤田俊太郎が務め、新たなキャストを迎え、1年半の時を経て再演を果たす。

この作品は、ビジュアルやストーリーから多くの人が野球の話と考えるだろうが、スポ根のような「チーム」「仲間」「勝利」といった熱いイメージではない。あくまで、「人種」「宗教」「LGBT」等の社会的マイノリティを題材にして“自分自身と改めて向き合う”ことへの土台にすぎないのだ。しかしその役割は、サッカーでも、バレーボールでも、バスケットボールでも担うことはできない。野球でなければならないのである。その理由は作品の中で明確に語られるのだが、この舞台ではすべての物事には意味が存在している。全てがつなぎ合わさった時、その構成の精密さに驚かされることだろう。

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・NEWS 2018-03-22 12:00

ブロードウェイミュージカル「レント」来日公演2018 × METライブビューイング《ラ・ボエーム》プレゼントキャンペーン実施決定!

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RENT  ×  ラ・ボエーム
プレゼントキャンペーン実施決定!

今年8月に来日公演を行うブロードウェイミュージカル『RENT(レント)』と、3月31日より上映が行われるMETライブビューイング《ラ・ボエーム》とのタイアップ企画として、プレゼントキャンペーンの実施が決定しました!

19世紀のパリの学生街 カルチェ・ラタンを舞台にボヘミアンな芸術家たちの青春を描いたオペラ《ラ・ボエーム》。その《ラ・ボエーム》のストーリーをベースに、20世紀末のニューヨーク、イーストヴィレッジへ設定を変え、エイズ、ドラッグ、同性愛、友の死…様々な問題を抱えながらも夢を諦めず懸命に生きる若者たちの姿を描いたブロードウェイミュージカルが『RENT(レント)』です。
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・取材してきました! 2018-03-20 19:01

『Take Me Out 2018』演出家・藤田俊太郎インタビュー&稽古場レポート

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2016年12月に日本初演を果たし、その年の第51回紀伊國屋演劇賞団体賞の対象作品に選ばれた『Take Me Out』が、3月30日(金)より再び上演される。3月某日、都内の稽古場にお邪魔してきた。

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・連載―FUN HOME 2018-02-15 12:38

【連載】『FUN HOME』大好きローチケ演劇部員が送る、『FUN HOME』観劇レポート!

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2015年トニー賞作品賞受賞の傑作ブロードウェイミュージカル「FUN HOME」が、ついに開幕!早速観劇してきた演劇部員、その魅力をお伝えします!

 

【STORY】
43歳、レズビアンで漫画家のアリソンは、今の自分を見つめなおすため、今の自分と同じ年齢で自殺した父と自分の関係を漫画として記録することを決意する。小さいころからどこか男勝りな性格だったアリソンは、厳格で完璧主義な父と複雑な関係を築いてきた。
大学生となり、自身がレズビアンと自覚した彼女は、母の口から父がゲイであると知ることになる。そして、手紙で自身がレズビアンだとうちあけた数か月後、父は自殺してしまう。
彼女がしまい込んでいた父への思いとは、そして、父の苦しみとは何だったのか。
家族でありながらも他人、他人だけど家族。
田舎町の小さな一家の別れと再生を通して描かれる、希望の物語。

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・連載―FUN HOME 2018-02-07 12:06

【連載】『FUN HOME』大好きローチケ演劇部員が送る、『FUN HOME』稽古場レポート!

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2015年トニー賞作品賞受賞の傑作ブロードウェイミュージカル「FUN HOME」が、今年2月に日本人キャストで日本初上陸!FUN HOME大好きローチケ演劇部員が、FUN HOMEの稽古場にお邪魔してきました!今回はその様子をレポートします!

【STORY】
43歳、レズビアンで漫画家のアリソンは、今の自分を見つめなおすため、今の自分と同じ年齢で自殺した父と自分の関係を漫画として記録することを決意する。小さいころからどこか男勝りな性格だったアリソンは、厳格で完璧主義な父と複雑な関係を築いてきた。
大学生となり、自身がレズビアンと自覚した彼女は、母の口から父がゲイであると知ることになる。そして、手紙で自身がレズビアンだとうちあけた数か月後、父は自殺してしまう。
彼女がしまい込んでいた父への思いとは、そして、父の苦しみとは何だったのか。
家族でありながらも他人、他人だけど家族。
田舎町の小さな一家の別れと再生を通して描かれる、希望の物語。
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・連載―FUN HOME 2018-02-01 14:19

【連載】『FUN HOME』大好きローチケ演劇部員が送る、FUN HOMEの楽曲解説企画第8弾!

裏

『Flying Away (Finale)』

8回続いたこの楽曲紹介も、いよいよ最終回です。
フィナーレまで書いていいのか…!?ということで、私の大好きな楽曲ですが、一言だけ魅力をお伝えします。
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・連載―FUN HOME 2018-01-31 17:41

【連載】『FUN HOME』大好きローチケ演劇部員が送る、FUN HOMEの楽曲解説企画第7弾!

裏

『Edges of the World』
この物語の冒頭から、観客は父が自殺することを知っています。
そして、この曲はまさにその時を描いた、生と死の境目、安らぎと苦しみの境目、“Edge”の曲なのです。

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・連載―FUN HOME 2018-01-22 17:18

【連載】『FUN HOME』大好きローチケ演劇部員が送る、FUN HOMEの楽曲解説企画第6弾!

裏

『Telephone wire』

『Telephone wire』は、この作品の中でも大きなポイントとなる曲です。この曲から、これまで自分の記憶をたどって客観視してきた大アリソンが、ついにその記憶の中に入り込み、真実を見つめ直していくのです。
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・連載―FUN HOME 2018-01-12 12:00

【連載】『FUN HOME』大好きローチケ演劇部員が送る、FUN HOMEの楽曲解説企画第5弾!

裏
『Ring of Keys』

ついにこの曲のことを書ける時が来ました!FUN HOMEいちの名曲『Ring of Keys』。

この曲は、本作が作品賞を受賞した2015年、トニー賞授賞式で披露されたことでFUN HOMEを代表する曲となりました。私もこの曲がきっかけでNYまで公演を観に行ってしまいました…。そんな、ものすごくパワーのある曲です。今回、中アリソンを演じる大原櫻子さんも、「トニー賞授賞式の中継でこの曲を聴き、心に刻まれていました。」とコメントしています。(大原櫻子さんのインタビューはこちら 続きを読む


・連載―FUN HOME 2018-01-10 15:29

【連載】『FUN HOME』演出・小川絵梨子インタビュー

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私自身、音楽に浸ってしまうほうだから
音楽の力に頼るようなミュージカルにはしたくない

 

アリソン・ベクダルの自伝的グラフィック・ノベルをミュージカル化し、2015年にトニー賞ミュージカル作品賞を含む5部門を受賞したことでも話題となった『FUN HOME ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』。実はゲイだった父が自殺した43歳を自身が迎えたレズビアンで漫画家のアリソンが、父の想いに迫っていくという原作者自身の実体験が基になっている。さまざまな側面を持つ本作の演出を務めるのは、本作で初めてミュージカルを手掛けることになった小川絵梨子だ。彼女は、この家族の物語にどのように挑むのか。

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