・インタビューしちゃいました!! 2015-04-18 15:10

舞台『BLOOD-C~The LAST MIND~』宮原華音&滝川英治 インタビュー

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 映画『ハイキック・エンジェルス』で美しくも壮絶なアクションを披露した宮原華音と、舞台『弱虫ペダル』の箱根学園エース・福富寿一役などでおなじみの滝川英治。芸能界きっての肉体派といえる2人が異色のタッグを組むのは、TV&劇場版アニメーションが話題を呼んだ『BLOOD-C』の舞台版だ。

 宮原演じる更衣小夜は、アニメでは浮島地区という田舎町で神主の父・更衣唯芳(滝川)と二人で暮らす高校生。人知れず、人間を遥かに凌ぐ力を持つ存在である「古きもの」を、神社に伝わる御神刀で倒すという“務め”を果たしている。しかしストーリーが進むにつれ、小夜を取り巻く日常はすべて、更衣家と近しい人物であるはずの七原文人(南圭介)によって仕組まれた“虚構”であることが判明していく――。劇場版では姿を消した文人を追って都心にたどりついた小夜の復讐劇へとストーリーが展開していくのだが、この『BLOOD-C The LAST MIND』では、アニメでも劇場版でも語られなかった“空白の期間”の小夜の戦いが描かれる。

 2人は2014年の舞台『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』で共演済み。当時の記憶を振り返りつつ、お互いの印象についても語ってもらった。

宮原「初めての主演舞台なので正直、プレッシャーです…(笑)。『ペルソナ4 』を含めてもまだ舞台には本数出てないですし、慣れていない部分があるので」

滝川「でも今回のカンパニーには『ペルソナ4』で一緒だったキャストも多いし、演出の方もそのときにお世話になった奥(秀太郎)さんだから、心強いんじゃないかな。華音ちゃんのイメージは、一言でいうと頑張り屋さん。『ペルソナ4』ではダンスのシーンなんかもあったんですけど、稽古場の隅で一人でずっと振り付けの練習をしたりしていたのが印象に残ってますね。あとはアクションのときの身体の使い方が、とにかくキレがよくてかっこいいんですよ。リアルにやりあったら、僕、絶対に負けます(笑)」

宮原「私は人見知りなんで、滝川さんのことは最初はちょっと怖くて、稽古なんかでへまでもしたら怒られそうだなって思ってたんですよ。でも、ご飯にもよく誘ってくれるし、お芝居だとかについていろいろ話をしてくれることも多くて。実はすごく頼りになる先輩なんです」

 

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 舞台版では小夜は浮島地区で過ごした日々の記憶を失った状態で、巨大ショッピングモールの跡地に作られたバラック街にたどりつく。そこでモグリの診療所を営む陽(石渡真修)や「古きもの」を狩る謎の女・蘭(青野楓)らと出会うが、陽は“公営病院”と呼ばれる謎の施設に連行されてしまう。その背後には、あの文人の影が――。

 今作にはフルコンタクト空手の経験を持ち『ハイキック~』で宮原とも共演している青野のほか、舞台『戦国BASARA』で滝川と共に見事な殺陣を披露した松村龍之介や伊阪達也といった、アクションを得意とする面々が集結。観客の度肝を抜くようなアクションシーンが期待できそうだ。

宮原「今回は『ハイキック~』や『ペルソナ4』でも一緒にやってる方々なんで、アクションもある程度安心してできるっていうのがありますね。えらそうなことを言っちゃうと、戦うシーンでどうしてもスピードが合わない方っているんですよ。でも滝川さんはこないだ共演してみて本気でいっても大丈夫だったので、そこは信頼してます!」

滝川「ええっ、その安心が怖いよ(苦笑)。僕はこの舞台版では小夜を陰から見守るような役どころなので、あまり他のキャストとは絡まないんですね。2人だけのシーンが多くなるので、なるべく密に話し合って、華音ちゃんからもアクションや芝居についていろんな意見をもらえたらいいなと。お互い切磋琢磨して、いいものを作っていきたいですね」

 

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 また、演出を手がける奥秀太郎は映像分野出身のクリエイターであり、奇想天外なその演出テクニックにも定評がある。2人の目から見た、奥演出の流儀とは?

宮原「『ペルソナ4』のときにはまだお芝居に対してすごく苦手意識があったんですけど、それをどうやったら克服できるかという相談にも親身に乗っていただきました。シリーズの前作までの流れなんかも説明しながらアドバイスをくれたり、すごく丁寧で信頼できる方です」

滝川「一緒にやってみて、まずお芝居がすごく好きな方なんだなと思ったんですよ。あとはもちろん『ペルソナ4』での映像の使い方が、フタを開けてみたら予想を遥かに超えるクオリティで僕らもビックリしましたし、お客さんからの評価も高かったんですね。今回はそれがどんな内容になるかも楽しみですし、芝居に関しても奥さんに頼りっぱなしにはならずに、僕らからもいろいろ提案したりしてある意味バトれれば、相乗効果でいいものを作り上げられるんじゃないかと思います」

 

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 原作ではダイナミックかつグロテスクな「古きもの」の描写など、ビジュアル的にも鮮烈なシーンが多い『BLOOD-C』。舞台版でそれがどのように表現されていくのかは明かされていないものの「『古きもの』がどう描かれるかは、この作品の醍醐味の一つだと思うんですよ。そして僕らのアクション。今の段階ではまだどこまで言っていいのかわからないんですが、“BLOOD”って付くぐらいですからね。中途半端なものにはならないんじゃないかと思います」と滝川がその魅力を語る。

 アニメでも劇場版でも語られなかった小夜の戦いを、原作にはないオリジナルキャストを交えて描く舞台版『BLOOD-C』。2人のこれまでの出演作を見ている人にはもちろん、原作ファンにとっても必見の内容になることは間違いない。

滝川「アニメや劇場版とはまた違った、間近で見る生身のアクションの迫力をお見せできたらいいなと思っています。一度見てもらえれば、二度三度と別の角度からも楽しんでもらえる作品になると思いますので、“からあげクン”を買うついでに、ぜひチケットもよろしくお願いします(笑)」

宮原「今回は初主演になるので、“初”は一回しかないですし、そういう意味でももちろん観に来ていただきたいんですけども…『黒髪&セーラー服に刀は正義!』なので、アニメや劇場版で『BLOOD-C』に興味を持たれた方にも足を運んでいただけたら。絶対後悔させないようなものにできるよう、頑張ります!」

 

取材・文/古知屋ジュン

写真/星野洋介

 

【プロフィール】

宮原華音

■ミヤハラ カノン ’96年、東京都出身。特技の空手は初段の腕前で、全国大会での優勝経験も。舞台 『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』(2014年)でのアイギス役や映画『ハイキック・エンジェルス』(2014年)での主人公・山波サクラ役、公開中の映画『暗殺教室』での片岡メグ役など、身体能力の高さを活かした役柄を好演している。

滝川英治

■タキガワ エイジ ’79年、大阪府出身。映像や舞台を中心に幅広く活躍しており、ミュージカル『テニスの王子様』手塚国光役や舞台『弱虫ペダル』での福富寿一役『戦国BASARA』伊達政宗役のほか、大正製薬『リポビタンD』のCM出演などでもおなじみ。4/24[金]~29[水]には主演舞台『龍が如く』(赤坂ACTシアター)も控えている。

 

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【公演情報】
舞台『BLOOD-C~The LAST MIND~』
日程:2015/7/2(木)~7/5(日)
会場:世田谷パブリックシアター

 

★4/18[土]12:00~4/23[木]23:59まで先着先行受付開始!
詳しくは下記の「チケット情報はこちら」ボタンから!