Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/engekisengen/engekisengen.com/public_html/beta/wp-content/plugins/wp-pagenavi-style/wp-pagenavi-style.php on line 103
・インタビューしちゃいました!! 2015-05-13 10:40

男子はだまってなさいよ!「男子!レッツラゴン」渡辺大知&細川徹 対談

danshi04
赤塚不二夫の「自己最高傑作」に、
細川徹と渡辺大知が挑む

 

 細川徹率いる「男子はだまってなさいよ!」の新作公演は、なんと赤塚不二夫自身が「自己最高傑作」と謳う『レッツラゴン』の舞台化。2010年に『天才バカボン』を舞台化し話題になった「男子〜」が、再び赤塚作品の舞台化に挑むことになる。

細川「もともと、僕自身『天才バカボン』が中学生の時からずっと好きだったんです。それで2010年にフジオ・プロさんにお願いして上演させてもらったんですけど、それを気に入っていただけて、2015年が赤塚先生の生誕80周年記念なんで再演してくれないか、というお話があって。でもせっかくだったら他の作品をやりたいな、と思ったんです」

 

 そこで細川が名前を出したのが『レッツラゴン』。細川自身「舞台にするのは無理だと思っていた」という作品を選んだ、その理由は何だったのだろうか?

細川「『天才バカボン』のぼくが好きな面白さは“構造のギャグ”なんです。でもこの『レッツラゴン』は逆に構造はゼロ、瞬間瞬間で盛り上げていく作品。終わり方も、大体投げちゃうという。でもだからこそ面白いなと。あと『バカボン』には“家族愛”があるんですね。じゃあ『レッツラゴン』はどうかというと、解説とか読むと“家族愛”って書いてあるんですけど……何もない(笑)。でも何もない中で、“上手く作らずに”成立するのがすごいんです。上手いものって、お客さんが満足するんですよ。伏線があって、最後に決着する……みたいな。そうじゃない満足のさせ方がこの作品だったらできるんじゃないか、と思いましたね」

 

 

danshi03

 主役のゴンを演じるのは、ミュージシャンでありさまざまなドラマ・映画での活躍も目覚ましい注目の若手俳優・渡辺大知。今回が初舞台にして初主演となる。もともと幼い頃から演劇に触れて育ったため、舞台にはずっと興味を持っていたのだとか。

渡辺「初舞台でドキドキなんですけど、細川さんの『バカボン』の映像を見て、これは絶対面白くなるだろうと。自分ができるかどうかよりも、参加したいという気持ちでOKさせて頂きました」

 

 

danshi02

 音楽も、俳優業も、全て根のモチベーションは同じで「自分が面白そうと思ったことだけをやっている」と語る渡辺。そんな渡辺に、「よく出てくれたよね? 初舞台でしょ?」と笑いながら問う細川。実は意外にも、今回のこの舞台が初対面なのだという。ゴン役を渡辺にオファーした理由を、細川に聞くと。

細川「僕、『レッツラゴン』はロックだな、と思ったんです。しかもゴンは子供なんですね。渡辺君のことは映画とかで見ていて知っていて、大人でこれができるのは彼しかいないな、と思った。この間宣材写真を撮った時にも思ったんですけど、渡辺君ってやっぱり顔がロックの表情なんですよ。まさか受けてもらえるとは思わなかったけど(笑)」

 

 オファーをきっかけに初めて『レッツラゴン』に触れたという渡辺も、作品に衝撃を受けたという。

渡辺「メチャクチャ面白いですよね。細川さんの言う“ロック”なのかはまだわからないけど、ここまでブラックユーモアというか、皮肉をストレートにぶつけられると痛快」

細川「ひどいことやってても嫌な気持ちにならないというか。スカッとするんだよね」

渡辺「音楽もそうだと思うんですよ。どんなに社会的なことや皮肉を歌っても、楽しく歌えたり、鼻歌とかにもできる。そういうポップさみたいなのが通じるかなと」

細川「赤塚さんの作品って大体ポップじゃない?ちょっとこの作品は行き過ぎてるんだけど(笑)。人の手足切ってポップだから……それって凄いよね(笑)」

 

 

danshi01

 ミュージシャンでもある渡辺らしい解釈を、興味深そうに聞く細川。ちなみにストーリーという拠り所がなく、瞬発力がひたすら求められるナンセンスコメディの舞台は、実は作り手にとってはかなり大変なもの。「とにかく上手い人とやりたい」という細川の希望で集められたキャストは、荒川良々、中村まこと、バッファロー吾郎A、ラバーガール、シソンヌ、ANI(スチャダラパー)と小劇場からお笑い界、果てはミュージシャンまで、かなりの手練れが揃うこととなった。

細川「赤塚さん自身が『自己最高傑作』って言ってることで、ムダにハードルが上がってます(笑)。作り上げるまでは大変だと思うけど、でもこのメンバーならできると思いますよ。本番でも、個々でぶつかり合う度合いがかなり高い舞台になるんじゃないかな」

渡辺「今回が初舞台なんで、まだ自分が舞台に立つことが想像できない状態で話してますけど……バンドをやってて、ステージに立つということに魂をこめてやってきた。自分の今までやってきたものはここに全部注ごうと思ってます」

細川「えらいなあ。けど、これに全部注いじゃっていいのかなあ(笑)」

 

 今読んでもなお、誌面に込められたセンスとパワーに圧倒されるような赤塚作品。2年ぶりの「男子〜」公演、そして2度めの赤塚作品とのコラボは、どんな舞台となって実現するのか……期待は膨らむ一方だ。また、高校生以下は劇場で学生証を提示することでチケット代が¥1000という(当日券のみ・枚数限定)粋なシステムも! 大の大人が全力で挑むナンセンスに、ぜひ触れて欲しい。

 

取材・文/川口 有紀
カメラマン/mika

 

≫渡辺大知&細川徹よりコメント動画が到着!

 

【プロフィール】

渡辺 大知 ワタナベ ダイチ
’90年、兵庫県出身。4ピースバンド・黒猫チェルシーのボーカル。’09年公開の映画『色即ぜねれいしょん』(監督:田口トモロヲ/原作みうらじゅん)で俳優デビュー。同作で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。’11年NHKの連続テレビ小説『カーネーション』で連続ドラマに初出演。現在はNHKの連続テレビ小説『まれ』に出演するなど俳優としての活躍も目覚ましい。

■細川 徹 ホソカワ トオル
’71年、埼玉県出身。脚本家・演出家。大人計画所属。コントユニット「男子はだまってなさいよ!」の主宰として、作・演出を手掛けるほか、シティボーイズライブやラバーガールの作・演出、温水洋一のユニット「O.N.アベックホームラン」などを担当。その他、ドラマ「おじいさん先生 熱闘篇」やアニメ「しろくまカフェ」、DVD「バカ昔ばなし」などを手がけている。

 

 

【公演情報】

赤塚不二夫生誕80周年+男子はだまってなさいよ!10
『男子!レッツラゴン』

レッツラゴン_WEB danshi05
日程:7/30(木)~8/9(日)
会場:下北沢 本多劇場
料金:全席指定 ¥7,000

原作:赤塚不二夫
作・演出:細川 徹

 

【チケット発売情報】

★プレリク先着先行:2015/5/16(土)12:00~5/18(月)23:59
★一般発売:2015/5/23(土)10:00より

詳しくは下記「チケット情報はこちら」ボタンから!