・インタビューしちゃいました!! 2017-03-15 00:00

舞台『ジョーカー・ゲーム』 鈴木勝吾 インタビュー

jg
嘘と演技の騙し合い。大人気スパイ作品、初舞台化

 

“D機関”= 世界大戦の火種がくすぶる昭和12年秋、帝国陸軍の結城中佐によって設立された、スパイ養成部門。超人的な選抜試験を平然とくぐり抜けて選ばれた機関員たちは、スパイ活動に必要なありとあらゆる技術を身につけ、任地へと旅立っていく……。

 柳広司によるスパイ・ミステリー小説『ジョーカー・ゲーム』は昨年アニメ化され好評を博し、満を持して舞台化となった。本作で機関員・三好を演じる鈴木勝吾は、アニメを視聴し、一気に見終えるほど、惹き付けられたという。

鈴木 「過剰なエンタメ性ではなく、構成やセリフ、登場人物といった純粋なお話の面白さで視聴者を離さない作品だと感じました」

 

 時代に反して「死ぬな、殺すな」の信条を持つD機関の機関員たちの仕事は、“活躍”というより“暗躍”。洋画によくある“ド派手”なスパイとは一線を画する。

鈴木 「海外作品のスパイは、ヒーローというか、アクションエンタテイメントとしてのイメージ。どこかスタイリッシュで飄々としながら、人を欺く印象でした。ですが、本来のスパイの仕事は、この作品のように死と隣り合わせの中で行う、命懸けの知略戦。アニメでは、それがさらりと演出されていたので、よりドキリとさせられました」

 

 そんなスパイの役作りには、頭を悩ませることになりそうだ。

鈴木 「個性を掴むのが難しいです。”彼ら”だと感じるものが、彼らの技術による
ものなのか、本当の魅力なのか……。なんと言っても”三好”を始め、その名前ですら本当かどうか分からないのですから」

 

 そうは言いつつも、自身はスパイに向いていると思うか? と問うと

鈴木 「基本的に向いていると思います。問題は、スパイになる方法が分からないところ」

 とニヤリ。

鈴木 「嘘と演技の何重もの伏線の中で物語は進んでいくと思います。生の舞台で観ることによって、静かな中で行われる騙し合いの緊迫感、言葉ばかりではなく動きや空気の違和感を感じ取ってもらえたら」

 

 謎解きの痛快さと、スパイのリアルな重みを肌で味わえる舞台になりそうだ。彼らの目線一つ、息遣い一つ見逃せない。

 

インタビュー・文/片桐ユウ
構成/月刊ローチケHMV編集部 3月15日号より転載

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掲載誌面:月刊ローチケHMVは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布

 

© 柳広司・KADOKAWA /JOKER GAME ANIMATION PROJECT
© JOKER GAME THE STAGE PROJECT

 

【プロフィール】

鈴木勝吾
■スズキ ショウゴ ’89年、 神奈川県出身。主な出演作に『侍戦隊シンケンジャー』シンケングリーン/谷千明役、ミュージカル『薄桜鬼』風間千景役など。

 

【公演情報】

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舞台『ジョーカー・ゲーム』

原作:TVアニメ『ジョーカー・ゲーム』
演出・脚本:西田大輔

出演:
鈴木勝吾/山本一慶 木戸邑弥 奥谷知弘 松本岳 才川コージ 阿部快征 前田剛史 大海将一郎/山﨑雅志 光宣 オラキオ/谷口賢志

日程・会場:
2017/5/4(木・祝)~7(日) 東京・Zeppブルーシアター六本木

詳しいチケット情報は下記ボタンにて!