・インタビューしちゃいました!! 2016-08-15 00:00

舞台『弱虫ペダル』~箱根学園新世代、始動~ 東啓介&宮崎秋人 インタビュー

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人気シリーズ第9弾!
ライバル校の新エースを描く

 

 自転車競技部を舞台に、ロードレースと青春の熱さを描き出した大人気漫画「弱虫ペダル」(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)を原作として、2012年から絶大な人気を集めている舞台『弱虫ペダル』。

 シリーズ9作目の新作は、主役校・総北高校の最強ライバル・箱根学園の物語。主人公は新エースの葦木場拓斗であることが明らかになった。葦木場を演じる東啓介、新開隼人役の宮崎秋人が本作への意気込みを語る。

 東啓介は本作が初主演。葦木場役は前回からの続投となるが、早くも人気シリーズを率いる立場に。

「舞台上で僕たちが『自転車で走る』という姿を伝えられないと物語が見えてこない。演出・脚本の西田シャトナーさんとキャストたちで意見を出し合って作り上げていくところなど、この作品ならではの難しさや醍醐味がありました。新作も必ず面白いものにしたい。という気持ちと、今までの自分になかった立ち位置になるということを感じています」

 

 そんな彼を支えるのが、シリーズ2作目から登場していた新開役の宮崎秋人。2人は役・プライベート共に先輩後輩の間柄だ。

宮崎「東は僕が素直に可愛がっている後輩なんです。それまで後輩ポジションは俺が最後だ! くらいに思っていたので。でもかわいい子はかわいいものでしたね。東が前回の舞台『弱虫ペダル』~総北新世代、始動~に出演する時も“自分が可愛がっている後輩です”っていろんな人に伝えていたんです。そうしたらたくさんの人から『トンちゃん(東のアダ名)は本当にかわいいね、イイ子だね』と報告が届いて…。本当に良かったな、俺に似ているなと思っていました(笑)」

「これからも学んでいきます(笑)!」

 

 箱根学園はロードレースの名門校。葦木場は長身を活かした独自の走行方法で将来を期待されていたが、とある事件を起こして前年のインターハイは謹慎処分を受けていた選手で、舞台『弱虫ペダル』では前回が初登場。

 新開は葦木場の一学年上で、エーススプリンターとして活躍した選手。彼もまた、様々な苦難を乗り越えてレースに復帰した経緯があり、舞台『弱虫ペダル』の2作目(’13年/箱根学園篇〜眠れる直線鬼〜)は彼を中心として描かれた物語だった。宮崎にとって初主演作となった作品でもある。

宮崎「当時は座長(=主演)うんぬんより、作品の中の新開隼人をまっとうできればいいと思って背伸びすることなく走っていましたが、終わってから周りからの見られ方というものが変わったと実感することは多々ありました。自分の中でも一本太い柱ができたなと。周りの人からたくさん支えてもらった作品でもあったので、東にとっても周りからどれだけ支えられているかを感じられる作品になると思います」

 

 新開たちの最後の夏・インターハイを描いた公演を終え、走り切ったと感じていた宮崎。だが今回の出演を「素直にうれしいです」と語るのは、後輩・東啓介の存在が大きいという。それは東が先輩・宮崎に対して思う気持ちも同様。

宮崎「東が葦木場を演じているなら、自分が新開として出られたらと思っていました。肉体的にもハードな作品なので、舞台袖に倒れ込んでくる東を受け止める一人になりたくて」

「秋人くんとは念願叶っての初共演。僕自身も、葦木場と新開の場面は秋人くんとやりたいと思っていたので、叶って本当にうれしいです! 秋人くんは困った時に寄り添ってくれる人で、僕にとって唯一の存在。先輩として背中を見せてくれるところは新開というキャラクターとも共通しています」

宮崎「新開の方が先輩としてしっかりしているけどね(笑)。僕、本当に後輩を誘わないんですよ。“先輩から誘われたら断れないかな”とか気にしてしまって。僕自身は先輩からお誘いの電話がきても平気で断ることができるんですけど(笑)」

「(笑)」

 

 結び付きの強い先輩・後輩の2人に、今回からの新キャストも加わり、チーム一層の輝きを目指す。

宮崎「箱根学園(ハコガク)はこれまで同級生の関係が強かったので、先輩後輩関係などを新しく掘り下げることになると思います。これまでは『目の前の勝負で勝つ』ということが大事だったけれど、今回の新開隼人は下級生の背中を押す役割。今までとは違うポジションになるので、新しい視点で描かれる箱学が楽しみです」

「新たなハコガクを楽しみにしていただきたいです。先輩の方々に頼れるところは頼りつつ、締めるところは僕が締めていきたいなと。新しいメンバーとは稽古場からたくさんコミュニケーションをとっていきたいと思っています。それと、ハコガクは“絶対王者”と呼ばれる強豪校チームなので、前回の『~総北新世代、始動~』より面白い作品にしていきたいと思っています! 今後のハコガクに続く作品になると思いますし、命がけでやっていきます」

 

インタビュー・文 片桐ユウ
構成/月刊ローチケHMV編集部 8月15日号より転載

 

【プロフィール】

東啓介
■ヒガシ ケイスケ ‘95年、 東京都出身。ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン 千歳千里役、ミュージカル『薄桜鬼』原田左之助役、舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺 燭台切光忠役など。

宮崎秋人
■ミヤザキ シュウト ‘90年、 東京都出身。舞台『東京喰種トーキョーグール』永近英良役、Dステ17th『夕陽伝』都月役、ライブ・ファンタジー『FAIRY TAIL』主演:ナツ・ドラグニル役、舞台『青の祓魔師』京都紅蓮編 奥村雪男役など。

 

【公演情報】

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舞台『弱虫ペダル』~箱根学園新世代、始動~

日程・会場:
2016/9/30[金]~10/2[日] 東京・TOKYO DOME CITY HALL
2016/10/7[金]~10[月・祝] 大阪・オリックス劇場

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