・インタビューしちゃいました!! 2017-01-15 00:00

舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~スタートライン~
醍醐虎汰朗 インタビュー

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不安よりも楽しみ。
もっと坂道に近づいていきたい。

 

 新キャストを迎えて、舞台『弱虫ペダル』シリーズが新たにスタートを切る。

 原作は2008年より『週刊少年チャンピオン』(秋田書店刊/作・渡辺航)にて始まったロードレース漫画。連載では、主人公・小野田坂道が高校1年生で参戦したインターハイレースが決着し、3年生メンバーが卒業。進級した坂道たちが、再び迎えたインターハイレースを激走している真っ最中である。

 2012年から始まった舞台シリーズも、スピンオフ作を交えた計7作品で1年間を描き切り、2016年3月、舞台『弱虫ペダル』〜総北新世代、始動〜、9〜10月 舞台『弱虫ペダル』〜箱根学園新世代、始動〜として、彼らの2年目の物語が動き出したところだ。

 舞台版の10作目、小野田坂道役を務めるのは、一般公募によるオーディションを勝ち抜いた醍醐虎汰朗。

醍醐「合格の知らせを聞いた時は、驚き過ぎて信じられなくて、絶対ドッキリだと思いました。ようやく実感が湧いたのは、ビジュアル撮影の現場。初めて総北高校自転車競技部のジャージを着た時に、いよいよ始まるんだなと思うことが出来ました」

 

 オーディションは、キャスティングの可能性を広げることを目的とした、プロ・アマを問わず、西田シャトナー氏をはじめとするスタッフ主導のもと、一堂に介し厳選なる審査を通過したキャストを選出した。原作キャラクターとの相性はもちろん、体力や適応力、積み重ねてきた舞台シリーズへのフィット感も見定められた。

醍醐「オーディションでは、とにかく緊張しないようにと心掛けていました。友だちから『自分以外は全部カボチャだと思え!』とアドバイスをもらったので、カボチャ、カボチャ……と思いながら(笑)。一人何役も全部違う感じでセリフを読んだり、1分間全力でペダルを回す走りをやったりしました。走ったのは3セット、ほぼ休憩ナシ!でも、なるべく疲れたところを見せないようにして、そこは強がりました(笑)」

 

 そうして選び抜かれたキャストが発表されたのは、2016 12月に開催された『2.5次元フェス(仮)』のステージイベントにて。

醍醐「自分みたいな無名の俳優が出てきて、みんな受け入れてくれるのかな? と、最初はすごく不安だったんですけど、みんな優しく迎えてくださったので本当に安心しました。壇上でも、葦木場拓斗役の東啓介さんが話を振ってくださって、なんてカッコイイんだろう、と思いました。鏑木一差役の江口祐貴くんは歳が近くて仲良しになれたので、これからわくわくしています!」

 

 チームメイトになるキャストたちからは「16歳!?」と、まず驚かれたという。

醍醐「ちょうどテスト期間中だったので、控室で勉強していたんです。でも緊張していたので、暗記モノが全然頭に入ってこなかった(笑)!」

 

 これが初舞台となる醍醐。「弱虫ペダル」は作品として知っていたものの、初めて舞台版を見た時は「本当に自転車に乗っている! ペダルを漕いでいる!」と圧倒された。

醍醐「まだ経験していないので、実際の空気とか、どんなものなんだろうという分からなさはあります。でも不安というよりは、楽しみな気持ちが大きいです。早く舞台が始まって、お客様に観ていただきたい!と思っています」

 

 ファンからも温かいコメントが届き、励みになっているという。だが、自身が扮する小野田坂道のビジュアル姿を見つめると「スタッフさんのおかげで小野田が出来上がりました。でも、もっと自分なりに近付けたかったな、というのはありました」と、早速の向上心を見せた。

醍醐「僕自身はずっとサッカーをやっていたので、筋肉が付いていて。坂道くんはけっこう細身なので、腕の筋肉とかが似なかったですね。もっと寄せられるハズって思います。原作を全巻買って読み込んでいる最中ですけど、見た目も似せていきたいので、今も減量しています」

 

 一方で、ママチャリで片道一時間半の道のりを物ともせずショッピングに出掛けるといった、坂道とシンクロするエピソードも。役が決まる前からロードバイクを所持しており、オタク趣味を持つ坂道ほどではないが「歯磨きと同じくらい、毎夜ゲームをプレイするのが日課なんです」と、微笑ましい一面も覗かせた。自身の性格を「どちらかと言うと先頭に立って引っ張っていくタイプ」だと話す通り、物怖じしない真っ直ぐさが眩しい、大物の予感だ。

醍醐「自分はフレッシュさを出して元気よく、これから頑張って本番を迎えたいと思っているので、そんな自分を見てください。一人でも多くの方に観に来ていただけたら嬉しいです」

 

ⓒ渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル03製作委員会
ⓒ渡辺航(週刊少年チャンピオン)/マーベラス、東宝、トムス・エンタテインメント

 

インタビュー・文/片桐ユウ
構成/月刊ローチケHMV編集部 1月15日号より転載

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掲載誌面:月刊ローチケHMVは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布

 

【プロフィール】

醍醐虎汰朗
■ダイゴ コタロウ ’00年、東京都出身。エーライツ所属。一般公募で舞台『弱虫ペダル』の小野田坂道役に選ばれる。本作が舞台初出演となる。

 

【公演情報】

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舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~スタートライン~

日程・会場:
2017/2/25(土)・26(日) 大阪・オリックス劇場
2017/3/4(土)~12(日) 東京・TOKYO DOME CITY HALL

★詳しいチケット情報は下記ボタンにて!