・NEWS 2015-06-11 10:46

田中哲司×志田未来「オレアナ」2015年11月上演決定!

★cut01_298222

志田未来、初舞台に挑む!

田中哲司×志田未来「オレアナ」2015年11月上演決定!

彼女はそれを“セクハラ”と呼んだ。
大学教師と女子大生。二人だけの研究室で、本当は何が起こったのか?
『被害者か…、加害者か…。』緊迫のシーソーゲーム。
全世界を話題の渦に巻き込んだ密室のパワープレイが日本で待望の再々演!

 

 昇進を目前に控え新居の購入も決まり、前途洋々、順風満帆の若き大学教師[ジョン]。彼の研究室を一人の女子学生[キャロル]が訪れる。教授の授業についていけない彼女は、パニックに陥り、どうか単位を取らせて欲しい、と涙を浮かべて懇願する。教授は、彼女の肩を抱いて慰め、紳士的な態度で相談に応じた。しかし後日、彼女が教授を“セクシャルハラスメント”を理由に大学当局に訴えたことにより、二人の立場は全く逆転する…。

  「アメリカン・バッファロー」(’75年 オビー賞受賞)、「ライフ・イン・ザ・シアター」(’79年)、「グレンギャリー・グレン・ロス」(’84年 ピューリッツァー賞受賞)、「エドモンド」(’85年)、映画「郵便配達は二度ベルを鳴らす」等、現代の錯綜する人間関係を描かせては、右に出る者のないアメリカ演劇界の鬼才、デビッド・マメット。マメットが1992年に発表した本作「オレアナ」は、オフ・ブロードウェイのオーヒューム・シアタ―で一年以上のロングラン上演を記録した後、すぐさま全米四都市で上演され、アメリカ中を議論の渦に巻き込んだ問題作です。

 クライマックス・シーンで思わず『ブラボー』と拍手する者、ブーイングして席を立つ者……観客を騒然とさせたこの問題作は、新聞の社会面を始め、マスコミがこぞって取り上げる程の話題となり、その年、海を越えて飛び火し、世界中で上演されました。ロンドンではマメットの朋友ハロルド・ピンターが演出、パリではキャロル役をシャルロット・ゲ―ンズブールが演ずる等、世界中で注目のキャスト&スタッフにより、現在も上演され続けています。

 日本ではパルコ劇場にて、1994年酒井洋子訳、西川信廣演出、長塚京三×若村真由美の出演で上演、セクシャル・ハラスメントの問題定義もはらんだ問題作と評価され、その年の「読売演劇大賞・優秀作品賞」を受賞、1999年には、長塚京三×永作博美の出演で再演されました。

 パルコ劇場の翻訳作品群の中でもエポックメイキング的なこの名作を、2015年11月、栗山民也を演出に迎え、小田島恒志の新翻訳で装いも新たに16年ぶりに上演致します。大学教師役には、TV、映画、舞台で存在感を発揮する田中哲司の出演が決定。そして女子大生役で、演技派女優として羽ばたく志田未来が本作で満を持して堂々の初舞台を踏むこととなりました。

 初演当時から20年近くが経ち、その間に電子コミュニケーションツールの進化で、ソーシャルコミュニケーションのあり方が激変した昨今、目覚ましく発展したネット社会において、生の対人関係、“対話”を通しての人間関係の取り方が、繊細かつ微妙になってきています。どんなに相手に対峙して、言葉を尽くしても理解し合えないディスコミュニケーションの関係が問題視されています。それでも人間同士がとことんまで生々しく向き合う姿を新たな視点で投げかけ、現代におけるコミュニケーションについて一石を投じる作品にできればと考えております。どうぞご期待ください。

 

【ジョン(大学教師)役/田中哲司コメント】
『オレアナ』の上演にあたっては、楽しみな気持ちと不安が入り混じった複雑な心境です。
11月はまだ先のようで、実は時間がないですから。
志田未来ちゃんとは映像で何度か一緒に仕事をしていて、とても信頼を寄せています。
稽古場でも舞台上でも助けてくれそうです(笑)。そんな信頼のできるパートナーと芝居を作っていくのが楽しみです。
演出の栗山さんとは、今回初めてご一緒します。すごく緻密な芝居を作る印象があって、その世界に浸ってみたいです。

 

【キャロル(女子学生)役/志田未来コメント】
舞台は、いつかやりたい、やらなくてはと思っていました。
このお話を頂いた今が「その時」なんだと思います。
舞台のことは、正直、何もわかりませんが、楽しみたい気持ちでいっぱいです。
田中さんとは、ドラマでご一緒させていただきましたが、不思議なオーラのある方だと思います。
そんな素晴らしい大先輩から一緒にいいものを創ろうと言っていただいたので、一生懸命頑張ります。

 

———————————————>>

★ローチケ演劇宣言!では、田中哲司×志田未来インタビューを掲載予定!!お楽しみに!★

<<———————————————

<公演概要>
「オレアナ」
作=デビッド・マメット  翻訳=小田島恒志
演出=栗山民也
出演=田中哲司・志田未来

<東京公演> 2015年11月6日(金)~29日(日)PARCO劇場
(11/6プレビューオープニング、11/7初日)
<豊橋公演>   2015年12月2日(水)穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール
<北九州公演> 2015年12月5日(土)~6日(日)北九州芸術劇場・中劇場
<広島公演>  2015年12月8日(火)アステールプラザ大ホール
<大阪公演> 2015年12月12日(土)~13日(日)森ノ宮ピロティホール

■問い合わせ先:パルコ劇場 03-3477-5858 http://www.parco-play.com

 

【ストーリー】

 大学教師のジョンは、大学教職者なら誰しも憧れの終身在職の権利に手が届くところまで来ており、安定した晩年の設計図、新居の契約のことで頭がいっぱいだ。その彼の研究室に教授の授業についていけない、講義=教授の言葉や内容が理解できないという一人の女子学生、キャロルが現れ、それでも試験にパスしなければならないと懇願する。

 ジョンはキャロルと会話を続けながらも新居の契約のことで度々鳴る電話に出たり、半分上の空。しかし紳士的にキャロルの相談に乗るような態度を取っているうち、最初は自分が「分かっている」ことを学生に「分からせる」立場である教授のほうにあったはずの、その会話の優位性は、言葉を尽くせば尽くすほど、いつしか女子学生のほうに移っていく。そしてついには、キャロルがジョンとの一連のやりとりをセクシャル・ハラスメントとして大学当局に訴え、さらにそれを、事実としては起きていないレイプ事件にまで問題を発展させる。

 前途洋々だったはずの教授の未来は、たった一人の女子学生とのディスコミュニケーションによって、打ち壊されていく…。

 

 

◆田中哲司、志田未来、栗山民也をMy Pick Up登録して
「オレアナ」のチケット情報をいち早くメールで取ろう!
>>登録はこちら!