・観劇してきました! 2016-08-26 13:04

大人気上演中『ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー』ゲネプロレポート

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世界初演!来日10回目の『ブラスト!』がディズニーと夢の共演!
追加公演決定!【東京】 9/2[金]14:00、9/5[月]19:00、【大阪】9/8[木]14:00、【滋賀】9/11[日14:00

2003年の初来日から計9回の来日公演で100万人以上を動員した音楽パフォーマンスショー『ブラスト!』。記念すべき10回目となる今回は、永遠に愛されるディズニー音楽で構成されている。8月21日に福生市民会館でプレビュー公演を大盛況のうちに終え、いよいよ8月23日東京より全国ツアーをスタート。開幕直前の同日に行われたゲネプロ(最終リハーサル)に行ってきた。

初来日から数えて13年目。舞台好きなら一度や二度ならずフライヤーを目にしたことがあるはず。打楽器と金管楽器で編成された音楽隊=ドラム・コーが様々な隊列を組んで演奏する一種のマーチングバンドに、バトンやフラッグを華麗に操って踊るビジュアル・アンサンブル(ダンサー)が融合するという驚異的なビジュアル・ショー、それが『ブラスト!』である。

……と、文字で書かれてもわからない!とおっしゃるなら、“百聞は一見に如かず”。ぜひライブで観てほしい。筆者もこのたびが初見だが、実に驚いた!

マーチングバンドの凄いヤツ、と思うから火傷をするのだ。演奏者たちのパフォーマンスは“演奏”の枠を遙か彼方に飛び越え、踊り、跳ね、ドラマティックな演技を見せて、見せて、魅せまくる。使われる楽器は60種以上。歌はほぼ無いからステージ上に言葉はないが、楽器と楽器がおしゃべりするように呼び合い、それが客席にもビンビン伝わってくる。打楽器にいたってはアクロバット級のバチさばきに息を呑む。同じ人間とは思えない神業に目も心も釘付けとはこのこと。そして、ビジュアル・アンサンブルは、ある時はフラッグ、ある時は巨大なアンブレラと様々な道具を手足のごとく自由自在に操り、気づけばコンガらしき打楽器まで打ち鳴らしている。なんだ、これは!? 全員が自分のパートに留まらず、総合芸術で観客を楽しませようと全身全霊。笑顔がまた素晴らしい。抑えようもなく惹き込まれて行くのが自分でわかって止められない!

あれ?と思ったのは、「アメリカの南北戦争に起源をもつ伝統的なドラム・コーをショーアップした全く新しいエンターテインメント」という話だから、当然、出演者もアメリカ人中心であろうと勝手に思い込んでいたゆえ、日本人のスターたちを見つけた時。思わずドキリ。スピーディに動き回る彼らを、身を乗り出して目で追った(実際は客席で身を乗り出しては後ろのお客様にご迷惑。あくまで気持ちの“乗り出し”で)。パーカッションの石川 直、ビジュアル・アンサンブルの和田拓也、トランペットの米所裕夢、バトンの本庄千穂。4人の若き精鋭たちが情熱的に躍動する。4人ともソロパートや見せ場があり、最高のパフォーマンスに一際高い拍手喝さい! 筆者が注目したのはパーカッションの石川。というのも、『ブラスト!』恒例という休憩時間のインターミッション・パフォーマンス(ロビーでのパフォーマンス)にも登場したからだ。

 

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『ブラスト!』が人気を上げる一要因に、幕間のインターミッション・パフォーマンスと、終演後のキャスト全員によるミート&グリート(お見送りパフォーマンス)がある。休憩時間はトイレや電話を済ませたら、ぜひロビーに出てほしい。ちょっと一眠り、と客席に残っていては絶対にもったいないのでご注意を。さっきまでステージで猛烈に演技&演奏していたキャストが、涼しい顔で出てくると、ステージでは見せないパフォーマンスを披露してくれた! 今回の来日に合わせて特訓した(!?)スペシャルも用意。どんなスペシャルか、会場に行った者だけが目撃できる!

長年のファンはもちろん、初心者でも必ず楽しめる『ブラスト!』。今回は“ディズニー”という点でも入りやすい。ディズニー音楽で構成された『ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー』は、日本が世界初演。『美女と野獣』『ライオンキング』『リトル・マーメイド』、『アナと雪の女王』まで、誰もが知っているディズニー音楽が『ブラスト!』流に彩られ、あふれ出す。あの名曲が『ブラスト!』の手にかかればこうなるのか、この曲はこんな風にもアレンジできるのかと、ディズニー音楽との新たな“出会い”に胸がときめくことは間違いない。そして、本当に本当のラスト、“ディズニー”の隠れ○○○○もステージに登場!? どこからどんな風に現れるのか、楽しみに期待してほしい。

幕間を含め駆け抜ける120分。初めは誰が誰かうまく判別できなかったが、最終的には“お気に入りキャスト”が見つかっていた。応援したいと思うからいっそう鑑賞にも熱が入る。ステージと客席が一体になるとはこういうことなのだ、とわかったような気がするほどに。
子どもから大人まで、ディズニー好きもそうでない人も、頭を空っぽに、心も解放して楽しめるステージが必要だ。目下のおすすめはこの『ブラスト!』。ぜひ、体験してほしい。

文:丸古玲子

 

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【公演情報】
『ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー』

日程・会場:
8/23[火]~9/6[火] 東京国際フォーラム ホールC
9/8[木]・9[金] 大阪・オリックス劇場
9/11[日] 滋賀・びわ湖ホール(大ホール)
9/12[月] 名古屋・日本特殊陶業市民会館 フォレストホール