・取材してきました! 2016-05-16 13:21

*ASTERISK「Goodbye,Snow White」新釈・白雪姫 牧 宗孝(MIKEY)が主宰するダンスカンパニー「東京ゲゲゲイ」座談会レポート!!

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 日本のトップダンサーたちが一堂に会し、ひとつの物語を紡ぐ舞台『*ASTERISK』。今回は演出を手掛ける牧 宗孝(MIKEY)が主宰するダンスカンパニー「東京ゲゲゲイ」の皆さん(牧宗孝/BOW/MARIE/YUYU/MIKU)との座談会の様子をご紹介!ざっくばらんに今回の作品や東京ゲゲゲイについてお聞きしました!

 

――今回の舞台は*ASTERISK「Goodbye,Snow White」新釈・白雪姫 ということですが、題材に「白雪姫」を選ばれた理由を教えてください。

MIKEY 「白雪姫」という誰もが知っているお話で、魔女のように世間が「悪」だと認知していることを覆すような、善悪の価値観を問うようなお話をなんとなく作ってみたかったんですね。そう思っているところに、たまたまタイミングよく、もともと私がファンで読んでいた中村うさぎさんのメルマガに、白雪姫の魔女に対するうさぎさん的解釈が書かれていたんです。「白雪姫はただ寝ているだけ。物語の中で一番人間的な感情を持っているのは実は魔女」といったことが書かれていて、それで「魔女主観の白雪姫」をやったら面白いのではと。「白雪姫」がやりたい、なおかつ、うさぎさんに原作を書いていただけないだろうか?と思ったところから始まって「白雪姫」を選びました。

 

――これまで残酷歌劇『ライチ☆光クラブ』など、「東京ゲゲゲイ」の活動とは違った活動もされてきたと思いますが、舞台をやってみて得たものはありましたか?

BOW いつもゲゲゲイでもストーリー性がある作品をやっているので、通じるものはあったんですが、ライチでは台詞があったので、ダンスではやりやすい部分が、台詞を喋らないと!ってなると凄く難しくて。覚えられない(笑)

MARIE 役者さんたちのお稽古に対する姿勢が凄く刺激になりましたね。役者さんたちは「とにかくやってやる!」という勢いがあって。

YUYU いつもゲゲゲイでやるときは、一つの作品を長い期間踊る、ということをしてこなかったので、ひとつの公演を連日行うのはとても新鮮でした。その中で、今日はこういう風にしてみよう!と気持ちを変えてみたり、失敗したことを次の日に生かしたり、全部が面白かったです。

 

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――普段「東京ゲゲゲイ」の作品はどのように作られているのでしょうか?

MIKEY 基本的には私の頭の中にあるものを、みんなで体現していく、みたいな形ですね。振付を作って、リハーサルをしていく中でもストーリーが変わったり、なんなら出来上がってもた後でも変化し続けているみたいな感じがあって。私はメッセージや意図をいちいち言わないので、たぶん、みんなはやってと言われたことをただ一生懸命やっているだけなんですけど。

MIKU まずは必死に振りを覚えて、その後、MIKEYさんがどう感じているのかを手探りで…MIKEYさんが伝えてくれないように、私たちも聞かない(笑)

一同 聞かないですね(笑)

MIKEY 動きを見れば、分かっているのか分かっていないのか分かるんですね。でも、わざわざ説明はしたくない。分かってないでやれている人が、説明されて分かってもあまり変わらないと思うんです。そういう人は、そもそも意識のベクトルがそこにないので。どういう意味だろう?と疑問に思う人は、聞いてくると思うんですね。それがなく出来るのも、強みだと思うので。

 

――通じ合ったメンバーなんですね。そんな「東京ゲゲゲイ」はどのように誕生したのでしょうか?

MIKEY DANCE@HEROというダンスコンテストに私が作品を出そうと決めたときに、もともと自分のスタジオに通っていた生徒をピックアップして作った、という感じですね。

MIKU MIKEYさんと出会ったのは小学校5年生くらい。今まで見てきたダンサーさんたちとはまったく違って、観た瞬間にとても興奮したんです。絶対近くに行って一緒に踊りたい!と思って、そこからずっとやっています。

MIKEY 今回は加藤諒くんも出演するんですが、彼は4~5年くらい前、私のレッスンに突然やってきたんですよ。なんか強烈な人だなって(笑)それからしばらく彼も忙しくて会っていなかったんですけど、ライチの出演者一覧を見たら、この顔どこかで見た事ある!って(笑)当時、諒くんは「ぼくの夢はMIKEYさんの作品に出ることなんです!」と言っていて、その時は、絶対ないなと思っていたんですけど、まさか*ASTERISKに出るようになるとは…(笑)

 

――夢が叶ってしまいましたね!さて、近年ではダンスが義務教育化されるなど、ダンスシーンが盛り上がりを見せていると思います。世の中のダンスシーンについてはどうお考えでしょうか?

MIKEY 実はダンスシーンというもの自体にはあまり興味がなくて。「私がどうなりたいか」だけは凄く興味があるんですけど(笑)、世の中のダンスの位置付けがこうなってほしい、みたいなものは特にないです。自分の頭で描いたものを、常に作り続けていきたいと思っていて、ゲゲゲイもそのひとつですね。

 

――今回の公演に対する意気込みを教えてください。

BOW まだリハーサルが始まっていないので、私たちもとても楽しみです。新しい白雪姫に、自分たちも期待しつつ、不安もあります。出演者の方もたくさんいらっしゃるので「ゲゲゲイってどれだろう…?」とならないように頑張りたいです。

 

次回はMIKEYさん単独インタビューをアップ!

 

取材・文/ローチケ演劇部(か)

 

【公演情報】

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*ASTERISK「Goodbye,Snow White」新釈・白雪姫

<あらすじ>
世間から美魔女と呼ばれる大スター・加々美魔耶(牧宗孝)は、ある日、鏡の精から不吉な予言をされる。 「あなたはもうすぐ天敵と出会うわ」…… スターであることに身を捧げた加々美の前に現れたのは、正反対の新人アイドル・白河雪菜(YUYU)。そしてついに魔女の怒りが爆発する!美魔女が真の価値を問い続けながら壮絶な闘いを挑む。現代の白雪姫。

日程:2016/5/27[金]~29[日]
会場:東京国際フォーラム ホールC

★詳しい情報は下記ボタンにて!