・インタビューしちゃいました!! 2017-08-15 00:00

ナイロン100℃ 44th SESSION『ちょっと、まってください』
三宅弘城&大倉孝二&ケラリーノ・サンドロヴィッチ インタビュー

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3年ぶりの新作は乞食と金持ちが入れ替わる物語

ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)率いるナイロン100℃が3年ぶりの新作を発表。詳細はまだKERAの頭の中だがそのイメージは……。

KERA「乞食の家族と金持ちの家族がちょっとずつ入れ替わって、最終的には完全に入れ替わるって話です(笑)。面白みとはいかにそうなるかというところにあって、どちらかといえばミニマムな、別役実さんの作品に近い不条理劇的テイストになると思います」

 

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そんなKERAの話に笑みを漏らすのが、劇団員で、本作に出演する三宅弘城と大倉孝二のふたり。

三宅「なんか入れ替わるって聞いただけで面白いですよね(笑)」
大倉「金持ちにしろ乞食にしろ、どっちもバカバカしいですし(笑)」
三宅「役者が悪役をやりたがるように、やっぱり乞食がやりたいな」
大倉「でも三宅さんには金持ちの社長とかやって欲しいです。逆に一番社長じゃないっぽいから(笑)」

 

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また客演として水野美紀、遠藤雄弥、マギーの3人が参加する。

KERA「この3人を選んだのは直感です。ひとり異分子を入れたくて遠藤くんを、マギーは準劇団員枠のひとりであり(笑)、作演出家なのでアドバイザーにもなってくれる。水野さんはコメディを演じるスキルが近年格段に上がりましたね。本人が面白がっているからで、するとどんどんうまくなりますから」

 

絶妙な客演陣と巧者ぞろいの劇団員。この顔ぶれを最も面白くするのが、やはりナイロン100℃でのKERAの脚本と演出なのだろう。

三宅「芝居はKERAさんから入っていますし、あえてそこを意識したことはないですが、やっぱり劇団でしかやれないものはあって……。改めてそのありがたみを感じています」
大倉「誤解を恐れずに言えば、世の中には面白くないせりふっていっぱいあるんですよね。でも昔そう思わなかったのは、面白い脚本とせりふでずっとやってきたからなんだなって。だから今回もまた、面白いせりふが言えるといいなと思います」
KERA「年々思うんですよ、劇団をやり続けてよかったと。皆、いい年齢(トシ)になった今、どんな新しいことが出来るのか、常に考えつつやっていきたいです」

 

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インタビュー・文/野上瑠美子
Photo/村上宗一郎

 

※構成/月刊ローチケHMV編集部 8月15日号より転載
※写真は本誌とは異なります

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掲載誌面:月刊ローチケHMVは毎月15日発行(無料)

ローソン・ミニストップ・HMVにて配布

 

【プロフィール】
三宅弘城
■ミヤケ ヒロキ ’68年、神奈川県出身。舞台、映画、ドラマに多数出演。グループ魂では“石鹸”としてドラムを担当。

大倉孝二
■オオクラ コウジ ’74年、東京都出身。ナイロン100℃所属。演劇ユニット、ジョンソン&ジャクソンでも活動。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ
■ケラリーノ・サンドロヴィッチ ’63年、東京都出身。’93年にナイロン100℃を旗揚げ。劇作家、演出家、音楽家、映画監督。

 

【公演概要】
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ナイロン100℃ 44th SESSION『ちょっと、まってください』

 

日程・会場:
11/10(金)~12/3(日) 東京・下北沢 本多劇場
12/6(水) 三重・三重県総合文化センター 三重県文化会館 中ホール
12/9(土)・10(日) 兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
12/12(火) 広島・JMSアステールプラザ 大ホール
12/16(土)・17(日) 北九州・北九州芸術劇場 中劇場
12/20(水) 新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場

※ローソンチケットでの新潟公演のお取り扱いはございません。

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演:
三宅弘城 大倉孝二 みのすけ 犬山イヌコ 峯村リエ 

村岡希美 藤田秀世 廣川三憲 木乃江祐希 小園茉奈/ 
水野美紀 遠藤雄弥 マギー